年神様は何の神様?お正月は年神様をお迎えする行事とも言えます

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タヌキ
タヌキ

みなさんは『年神様としがみさま』って聞いたことありますか?

年神様としがみさま』についてまったく知らなかった人・・ご安心ください(笑)

ここではお正月にお迎えする神様・・『年神様』について、みなさんにも分かり易いように解説していきます。

一年に一度お越し下さる『開運』要素満点の『年神様』からたくさんの幸福(賜物)を頂くためにも、失礼のないようにしっかり準備してお迎えしましょう。

新しい年をご家族そろって健康で幸多き毎日として送れるよう・・

この記事がみなさんの目にとまり、お正月の基礎的な知識の向上に役立っていくことを祈っております。

年神様(としがみさま)はどんな神様?

お生まれとご神名について

京都八坂神社・御祭神「素戔嗚尊」

古事記に曰く・・素戔嗚尊すさのおのみこと神大市比売かむおおいちひめとの間にお生まれになったのが大年神おおとしのかみで、この神様が年神様としがみさまと呼ばれています。

また地方では別名、『歳神』『正月様』『御歳徳(どんと)さん』『恵方神』『年爺さん』などと呼び親しまれている地域もあるようです。

奈良県御所市 葛木御歳神社 拝殿

『年神様』の後に生まれた神様は稲荷信仰で有名な『宇迦之御魂神うかのみたまのかみ』です。

京都伏見稲荷大社・千本鳥居
男性神女性神について

神格は本来は性別とは無縁な存在ですが、こんにち多くの地域で年神様としがみさまは男性神、『宇迦之御魂神うかのみたまのかみ』は女性神として区別されている場合が多いそうです。

何の神様・何の神格?

『年神様』ついては3分野の神格を現わしていると信じられています。

それぞれを簡単に紹介してみましょう。

神様の力①穀物神・田んぼ農耕の神様

実りの神

「年」とは元来、我が国では稲作の周期と同じ意味でした。(田を耕し⇒水を引き⇒苗を植え⇒成長を見守り⇒収穫し⇒乾燥・脱穀し⇒神様とともにいただき⇒また田を準備する)

ですから『神様』の「年」は稲作・農耕を意味し、実りを司る農耕神として信仰を集めました。

また前出の妹神『宇迦之御魂神うかのみたまのかみ』も『豊受媛神とようけびめのかみ』と同一視される『田の神』様で、それぞれ『全国稲荷社(総本社伏見稲荷大社)』・『伊勢神宮(外宮)』にお祀りされる大変有名な神様です。

神様の力②生死(命)を司る神様

命の神

農耕の循環(サイクル)は、稲(種)を植え・成長し・収穫するの循環によってなされています。

これは言い換えるなら、生命の「誕生・成長・死」の循環にも通じる概念で、その結果『年神様』は生き物の「命」を司る神様ともみなされるようになりました。

神様の力③祖先神と同一視

あ、ご先祖様?

『田の神信仰』と『山の神信仰』は日本に古くから伝わる土着信仰の名残ですが、どちらにも共通する言い伝えが・・

「いつも高い場所(山など)から見守ってくださり、一年のある時期に耕作地(田んぼなど)に下って来てくれて、命や収穫を約束してくれるありがたい神様」

・・と考えられてきました。

この事がいつの頃からか先祖信仰(あの世から一族の安否を見守ってくださり、盆や正月に帰ってきてくれる先祖の霊)と同一視されるようになり、『年神様』は『祖先神』としての側面をあわせ持つようになっていったとの事です。

年神様とお正月との関係は?

初詣

実は『年神様』とお正月は切っても切れなほど密接な関係性があるんです。

お正月は単に「暦が変わる事・年が新しくなる事」を、迎えたり・祝ったりする期間としての意味だけでなく・・

①農耕(田んぼ)の一周期

②生命活動(人のよわい)の一周年

③ご先祖様(故人)の一周忌

このように、万物・生命の周期の再生・再出発地点として大変重要視されています。

悪いネズミ
悪いネズミ

あれ?これって・・そのまんま『年神様』の3つの神格だよね?

タヌキ
タヌキ

それそれ。

どっちが先だったのかってくらい、『年神様』の神格とお正月の意味合いは似通っているんだよね。

って事で、以下「『年神様』とお正月との関係性」を中心に見ていこう!

年神様はお正月に何をしにやってくるの?

幸福と命

年神様』はお正月に各家庭を訪問なされ、一年の幸福や健康を運んでくれるありがたい神様なんですが、さらにもう一つ重要な幸福を私たちに届けてくださいます。

それが「年(歳)をとる」という事。

『年神様』は私たちに年(魂の玉)を分けてくださると考えられてきたんです。

年神様からの賜物

①一年分の家族みんなの無病息災・家内安全・五穀豊穣

②一年分の「年」(生命力)

門松(かどまつ)について

門松は目印

曰く「松は千歳を契り、竹は万代を契る」

一年を通じて色を失う事が無い「生命力」の象徴である松と竹で飾り付けられた門松は、『年神様』が迷うことなく家にお越しいただくための「目印」の役目を果たしているそうです。

またそのことは神様が直接宿る依り代よりしろの役割も併せ持つとみなされたことから、正月飾りの中でも特に重要視されています。

その他に『門松』は、『飾り松』『立て松』『松飾』とも呼ばれています。

嫡男:スラ
嫡男:スラ

『門松』は文字の通り、本来はを中心とした飾りつけの事だよ。

現在はが中心のものが主流みたいになってるけどね。

契りとは?

固く約束する事。男女が(結婚などを)合意する事。

依り代(よりしろ)とは?

神様や霊が依り憑く対象の事で、一般的には御神体などを指す言葉。

鏡餅(かがみもち)について

鏡餅はお供え物と依り代

鏡餅はお正月の一定期間「神棚かみだな」や「床の間とこのま」にお供えされる正月飾りの一つで、『年神様』に対する「お供え物」または依り代よりしろになると考えられているそうです。

その形が鏡に似ていることからとられた名です。

鏡は我が国では「この世とあの世との境」を現わすと考えられたことから、神霊(ここでいう『年神様』)の「依り代」(ご神体)として古くから用いられました。

またそれぞれを三種の神器に見立て・・

お餅=『八咫鏡やたのかがみ

橙(みかん)=『八尺瓊勾玉やさかにのまがたま

串柿=『天叢雲剣あめのむらくものつるぎ別名草薙剣くさなぎのつるぎ

三種類合わせて飾られることもあります。

鏡開き(かがみびらき)について

1月11日に神前・仏前・床の間などに飾られた「鏡餅」を開き(とりわけ)、家中で食べる事。

単に、神仏・『年神様』からのお下がりを頂くという意味合いだけでなく、『年神様』の「魂の入った依り代のお餅」を頂くことで、新しい一年を生き抜くことが出来る「命(魂)」が分け与えられると信じられてきました。

』と呼ばれるお餅は丸く白い形をしていますが、それは魂の形と同一視されています。

また開きひらきと、一般的な物を分割する際に使う言葉『割る・切る』の表現を用いないのは、武士の世界の切腹せっぷくを連想させるため、それら表現を避けたからだと言われています。

『鏡』はその形から=円満の象徴

『開き』は末広がりとして=永続の象徴

・・という事で、

『鏡開き』=『家族の円満が末永く続く事』

このような幸福への願いが込められているのでしょうね。

どんと焼き・左義長(さぎちょう)について

どんと焼き 写真出典:C1815(様)

一般的には小正月・1月15日に行われる火祭りの事。

14日の夜から15日の日中(地域差あり)に、刈り取られた田んぼの中などに竹やワラを素材に組んだものを用意しそれを燃やす。

その際に正月中に飾られた門松や書初めなどを一緒に燃やし、その燃え上がる炎とともに『年神様』をお見送りする行事といわれています。

また、その火で焼かれた餅などをあわせて食べると、無病息災のご利益があると伝えられている地域もあるそうです。

お盆 精霊流し
タヌキ
タヌキ

お盆にも「送り火」の習慣が残っているように・・

このどんと焼きにも、お正月期間、下界に降りて頂いた神様や仏様を「不浄を払う神聖な炎」によって、(神仏の世界に)ご案内し・お別れ(お見送り)をするといった意味合いが込められているのでしょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

実はお正月に関連する行事・儀式は、この『年神様』を家にお招きし、そしてお見送りするのに「失礼のないように」「おもてなし」するためのものがほとんどだったのです。

昔の日本人がどれほどうやうやしく『年神様』をお正月にお迎えしようとしたのか、そして家族の日々の平穏、年(歳)を重ねられる事を、喜びをもって迎え入れたかが分かっていただけたと思います。

妻

・・あ、あの~

そろそろ歳は重ねたくないので・・『年神様』にはお越しいただかないか、もう少しゆっくりしていただく事って出来ないの・・かなぁ~?

本音(・・もう歳は・・いや)ボソッ

タヌキ
タヌキ

いいのかな~そんなこと言って・・?

「『年神様』からその年の間生きられる通行手形・・・・・・・・・(パス)を渡されている」という解釈の方が正解なんだぜ?

この年を生きる魂(生命力)なくして、次の年はやってこないだろ~

今この一瞬も「命=年」・・有り難くいただいておきな!ゲラゲラ

嫡男:スラ
嫡男:スラ

かあちゃん・・

あきらメロン。果物は逆に熟したほうがおいしいっていうし・・ゲラゲラ

『年神様』早分かり表

ご神名=『大年神おおとしのかみ

ご神格=

  • ①穀物神・田んぼ農耕の神様
  • ②生死(命)を司る神様
  • ③祖先神と同一視

お正月の『年神様』からの賜物=

  • 一年分の「幸」無病息災・家内安全・五穀豊穣など
  • 一年分の「年」(生命力)

門松=『年神様』への目印・依り代とも

鏡餅=『年神様』へのお供え物・依り代とも

鏡開き=『年神様』の魂()の入った鏡餅を頂く行事

どんと焼き・左義長(さぎちょう)=正月飾りなどを燃やし『年神様』をお見送りする行事

悪いネズミ
悪いネズミ

『年神様』をお迎えし、お正月の間家中にとどまっていただく目印が「門松」

お供え物・依り代の役割を担っているのが「鏡餅」(魂は丸い形と信じられていた)だよ。

嫡男:スラ
嫡男:スラ

『年神様』がお帰りになった後、それを「鏡開き」で分割し「『年神様』からの詰まったをおとしていただく」事で家族皆がそろって一年を乗り切ることが出来ると信じられてきました。

タヌキ
タヌキ

そして「どんと焼き・左義長(さぎちょう)」の聖なる炎によって『年神様』をお見送りする・・

という事で、みなさんもお正月は準備万端整え、身を清め、厳かな気持ちで『年神様』をお迎えしましょうね!

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