画像説明:【開運満点♥】北半球の人々にとっては『冬至』こそが一年の出発点
古代ミトラ教と更新される太陽
2023年12月22日(北半球 12:27)は、太陽が北半球から最も離れた南回帰線上を通過する『冬至』となります。
北半球では日中が最も短く、夜が最も長い日となり、この日の太陽を古代では「死滅する太陽」また、新しく更新される生命エネルギーとなぞらえ「復活する太陽」「更新される太陽」と、特別視していたそうです。
とくに有名なのがサーサーン朝期に隆盛を極めたゾロアスター教に先立つ、古代ミトラ信仰。
ミトラ神(教)については、後にローマ等に広まった「契約・仲裁・軍事の神」としての側面よりも、アフラマズダ(ゾロアスター教の光の神)の神聖に近い「太陽・光と叡智の神」として『リグ・ヴェーダ』(前12世紀ころの古代イラン・インドの聖典)の昔より、同地域では主神の一角として広く信仰されていました。
そのミトラ神の力が一年に一度更新される『冬至』を、ミトラ神の誕生祭『復活の太陽祭』として盛大に祝う習慣があったそうです。
冬至の祝い方いろいろ
日本では冬至にまつわる習慣(縁起物)として・・
- ゆずを浮かべたお風呂に入る
- かぼちゃを食べる
- 冬至粥(小豆入りのおかゆ)を食べる
などがなじみ深いと思われます。
また海外の事例に目をやると、ドイツや北欧の国々では北欧神話に由来する「ユール祭」が開催され、フレイ・オーディンといった神々に豚肉をささげ、ビールを飲み明かす日となっているそうで、また台湾では『湯円』(主にもち米で作った小さな団子状の食べ物)を冬至に食す習慣があるそうです。
「あの日」と「冬至」の関連性
冬至を祝っていた古代ミトラ教。
しかし現在の人たちがその縁を辿ろうとするとき・・こんにちにおいては、別の宗教によって特別視されている「あの日、に吸収されている」と言った方が伝わりやすいのかもしれません。
冬至=開運の日
日本人にとっては五穀豊穣を感謝する新嘗祭や、神武天皇即位にまつわる建国記念日などが特別な日(祝日)となりますが、各国の伝統や文化や宗教などに関係なく(南半球も含め)全人類共通で祝える日を探し出すとするなら、太陽の周期にまつわる『春分・夏至・秋分・冬至』が最もふさわしいのかもしれません。
とりわけ北半球の人々にとっては『冬至』こそが一年の終わりにして新年の始まりとなる事から、
【冬至は】
- 最もお祝い(聖別視)すべき日
- 最も開運効果の高い日
と、形容してもよいのかもしれませんね。
生命は太陽の光を浴びなければ「活力」を得ることは出来ません。
22日に昇る『更新された太陽』『復活した太陽』・・開運効果も期待しつつ、お浴びになってみてはいかがでしょうか?(崇めてみてはいかがでしょうか?)
おしまい。