突然ですが家族の関係って、煮詰めていくと親子と夫婦関係ですべて説明できるんですよね・・みなさんはこんなこと考えたりしたこと無いですか?
つまり一族の血縁者としての繋がりを示す親子関係と、他族から新たに迎え入れた関係を示す夫婦関係ってことなんですけど・・
【家族の基本を知る】親子・夫婦関係について:親子関係・夫婦関係はそれぞれ(縦)時間軸・(横)空間軸といった感じで立ち位置そのものが違っています。今回はそんな感じのところを中心に紹介してみます。記事中に賛同いただける箇所ありましたらお役立て下さい。
親子関係は時間軸・夫婦関係は空間軸
当たり前ですけど今生きているすべての生命には『親』がいて、そしてその親も必ず誰かの『子』だったはずですよね。ってことは極端な話をすれば、すべての生命は『親子関係』のみで説明付け出来ちゃうんですけど、ここでのテーマは『家族』です。
家族の説明には『夫婦関係』を無視して前に進めることはできません。その理由はただ一つ、『夫婦関係』が、従前の血縁関係とは違った新しい血縁関係を持ち込んで成り立っているからなんです。
ちょちょタヌさん!
なんだか難しいよ・・時間とか空間なんて・・
お?そうだね・・
じゃ~ネズを主人公にして、図解にしてみようか。
図のようにネズが生まれるためには父親と母親が必要で・・その父親と母親もそれぞれの父母が必要だったはずだよね!
うん!ここまでは簡単。常識だよね・・
じゃ~質問!
ここで時間軸と空間軸の二つの結び目が存在するんだけど、どこ(誰)かわかるかな?
結び目?・・・
・・・・ま、父ちゃんとかあちゃんから生まれるんだから、おれっちが結び目の一つなんだろうけど・・それって時間なの?・・
わかんないや・・
うん!いい線行ってる。
じゃ~詳しく見てみよう!
時間軸の結び目『子供』・空間軸の結び目『夫婦』
花も木も人も、生命は等しく親から生まれます。やがて子は成長し親となって新たな世代の生命をはぐくむ・・どのような生命であれ個々の遺伝情報を引きついでいけるのは・・『子』ですよね!
つまり『子』以外は時間を超えて遺伝情報を後世に伝えられないんです。そして同時に夫婦の証としてそれぞれの遺伝子を併せて引き継いでくれる存在でもあるのが『子』。このような理由から時間軸の結び目は『子供』なんですね。
かたや親子の関係と比べて複雑なのが夫婦です。「子のいない夫婦」・「子はいるが別居・離婚状態の(元)夫婦」・「子もあって夫婦同居」様々ですね。
それは、家族内で夫婦同士だけは別々の系統の血筋となるため、繋がりが親子と比べて弱いことはもちろん、それこそ二人の情緒・あるいは利害関係・それに社会の状況なども含めて婚姻が決断されているため「1つの些細な破綻で解消されうる関係」だからなんです。
~結納・披露宴ふくめた結婚式を想像してみてください~
新しい子供を授かった夫婦が子供と契約を交わし、披露宴を開きますか?しないでしょ?
血縁関係は本人同士が否定しようが付きまとってくる関係に対し、夫婦関係はもともと契約関係。つまり都合が悪くなればその契約を破棄するか、初めから無かったことにすれば赤の他人に戻れる関係・・それこそが夫婦関係なんです。
婚姻が最小2人の承諾で成り立ってしまうからこそ、その決断を安易なものとしないように、世界中で何らかの儀式や祈りの中に「補填・補強」しようとしてますよね。ってことは、裏読みすると私たちのご先祖様たちもたくさん失敗してきたんでしょうね(笑)
ふむふむ。
なんとな~く分かったけど・・夫婦関係が空間~~っていうのは??
じゃ、そこはネズが結婚した場合で説明してみようか!
ネズミを使ったケース1:恋人同士
*恋愛自由度=最大 *両系譜の期待=最小
二人はとても仲良し♥
明日にも関係が解消してしまう可能性はあるが、日々の高揚感や未来への希望が生きがいとなっています。また、この時期ため込んだ思い出が二人の(そののちの婚姻関係)を支えていきます。
なお、周囲は本人同士が告知してない場合気付いてもいない段階。
ネズミを使ったケース2:婚姻成立・夫婦関係の始まり
*恋愛自由度=中 *両系譜の期待=中
二人の仲はまだ二人で決められる。
婚姻関係という契約が成立している以上安易な解消はできない状況。子供がいない分まだまだ恋人気分でいられるが、反面子供がいないので『二人の家族をもつ』には至っていない。男女どちらかが、どちらかの系譜に入っただけの状況です。
~すでにあったどちらかの家族にお邪魔している状態とも言えますね~
子供はまだなの?という周囲の声が二人に様々な感情を抱かせます。
ネズミを使ったケース3:二人の間に『子供』が授かる
*恋愛自由度=最低 *両系譜の期待=最大
二人の仲は・・・千差万別。ガンガレ
新しい生命を授かっている以上、常識的には後戻りしてはならない状況。子供の誕生をもって初めて『自分たちの家族』が持てた状況です。自身がこの世に生きた証:遺伝子の継承を託す存在(子供)が、時間軸を未来へと運んでくれるはずです!
両系譜の安堵の声が木霊し、時に実の子を超えて家族全体を祝福していきます・・「目に入れてもいたくないほど愛しい孫」などの言葉は、未来への約束を確認できたことへの表れでもありますね。
上の図はネズが結婚して「とうちゃん」になってるんだけど、子供を授かるために1番大切な存在は誰だと思う?
そりゃ~はじめ恋人で、のちに女房となり、そして実際に子供を産んでくれる『お相手』だよね!
はい正解!
じゃ~、どうやればそんな素晴らしい幸せを与えてくれる存在が、ネズの前に現れるかな~??
誰も知らない秘密の米蔵を知ってて、ヌコに狙われても守ってあげれて、ず~~と大切にすることを約束すればいいんじゃないのかな~
あとイケメン!
はい100点満点
経済力・生命力・そして一筋を約束するんだよな!
とてもいいことだと思うよ。
じゃ~これから少し意地悪な質問をするけど、結婚後当初の予定に反して子供が授からなったり・お互い別のコが好きになったり・結婚相手がネズを裏切ったりしても・・当初の努力・・続けていけるかな?
いや~タヌさん!そいつは無理だろ~いくら何でも~~
特に裏切りは即離婚しか思いつかないよ。
じゃ~最後の質問だけど、二人の間に子供がいた場合どうするの?
・・・え?・・・ど、どうしよう・・
てか、どうするんだろう・・おれっち・・その時が来てみないとわかんないや・・
・・このような場合の選択は、ネズに限らずみなさん苦慮することでしょう・・
ケース1ではお互い未婚状態です。この場合二人の別れがあったとしても傷は軽傷程度で済んでいる場合がほとんどでしょう。
この時点での別れだったら、むしろ積極的に行動できるね!
ケース2では婚姻関係が成立しています。戸籍上の問題や住居・財産の問題など、様々な条件が上手に解消できない限り、お互いに無視できない傷を伴う別れとなるでしょう。
頑張って修復できたらいいんだけど・・無理なら・・仕方がないのかな~離婚
ケース3・・この場合(子供がいる)は問題です。親同士が勝手に決めた『家族のかたち』に、賛成も否定も出来ない『子供』が、受動的に受ける影響を想像してみてください・・どちらかの系譜との縁を親の都合で一方的に断たれてしまうんですよ、まさに大打撃です。
そんなことにならないように気を付けるけど・・
もしなっちゃったら、すごくごめんなさいするんだろうな~子供には
ネズ・・こうしてみてくるとケース1~ケース2~ケース3の間には『超えられない壁』が存在するのが分かるよね!
そしてケース3:子供がいる状況で離婚した場合、一部の例外を除き子供からどちらか一方の系譜の縁を断ち切ってしまうことになるんだよ。大体の場合子供の許可を取らずにね。
・・う・・うん・・
あんまり深く考えてなかったけど・・子供の目線からの親同士の離婚は・・明らかにマイナスだね・・うん
ネズが父ちゃんになっていて、紫色の子ネズミが生まれている上の図を、もう一度見返してみて!
あそこの赤い丸をすべて子供から奪ってしまうってことだね離婚するってことは・・
ダメだね・・安易な気持ちでは・・離婚・・ダメだね
もっとも・・母親ネズミに親権とられたら・・消されるのはネズの方
つまり青い丸の系譜なんだけどね・・けけけけ
そうならないように頑張るんだぞ!
ほへ~~~~~
・・タヌさん目こわ・・
どうです?親子関係と比べて夫婦関係は・・すごく不安定に感じません?
そのくせ1家族の立場で見たときは「夫婦関係こそ家族円満の中心」なんですよね~
だからこそ人類は様々な文化圏において例外なく、男女の仲から始まった夫婦の関係を安易には解消できないよう・・あの手この手の・・いろいろな工夫をして、家族を安定させようとしたんでしょうね~(笑)・・昔も今も悩みは一緒ってことですよ・・
夫婦関係が空間軸な訳とは?
みなさんのもとにも例外なく伝わっている1本の線。よく見るとそれは無数の細い線が束となっているのが分かるはずです。過去のどの時点においてもそれが断ち切れなかったからこそ、みなさん自身が生まれてこられたとも言えますね。
その線こそが時間軸・つまり親子(血脈・系譜)の証明です。
当たり前ですがその線が切れてしまう可能性があるのは・・『今』・・ですよね。今の積み重ねがのちに過去とよばれ、今の先に未来があるでしょ。過去が確定事項で、未来は未確定事項ですから、どのような運命も断ち切られる可能性は現在のその瞬間・・今・・に内包されていると思いません?
人々は自らの遺伝子を安定的に後世に残すために婚姻(結婚)関係を思いつきます。
その婚姻は、2系統の系譜が協力して次世代を育む男女を支える(義務を負う)システムとも言えます。
ところが・・古今東西・・津々浦々・・男女の仲は・・あれですよね(笑)
本人同士にとっては看過しえない揉め事(夫婦喧嘩)が発生しても、時間軸の遺伝子レベルで見ればそよ風程度
「そんな動機をいちいち離婚の理由にしてたんじゃ系譜の糸はぶつぶつとキレてしまうだろうが~ヴォケガ~!」
ってことで、両系譜の親戚一同集まって、何かにつけて援助や助言を惜しみなく提供します。(中には有難迷惑もありますが)
また親族に限らず、男女それぞれの「友人・知人・ご近所」も場合によっては、援助・助言を惜しみません。・・それはなぜでしょうか?
たぶんそれは・・人生の中で子育てがとても大変な時期であること・・男女の仲が浮き雲のようにふわふわしたものであること・・をみんな知ってる(他人事とは思えない)から、なんじゃないですかねえ?
さてさて、そのような様々な人類の知恵・伝統・あるいは一族縁者・友人知人の援助を勝ち取ってもなお、それらをぶっちぎって「お別れ」を選択する可能性(決定権)を有しているのは
・・婚姻関係にある男女・・ですよね!苦笑
・・婚姻関係が続く限り受け続ける(かもしれない)両系譜からの支援・・
・・婚姻解消によって系譜の片方からの様々な援助の喪失・・
・・決定権を持たぬままの子供から、片親の縁を断ち切ってしまう事・・
これのすべての決定権、婚姻関係を結んだ男女にあるんですよ!すごいと思いません?
愛し合うも憎しみ合うも・・子を欲しがるのも欲しがらないのも・・別れるも別れないのも・・
ほぼぜ~~~~~~~~んぶ男女の決断・つ・ま・り・夫婦の決断ですよね。
ね!家族の中で夫婦関係って空間的な結び目になってるでしょ!
結婚や子育てを機に忘れてしまっていたり、現実に追い回されて顧みられることがおろそかになっているだけで、夫婦の正体は永遠に自由な男女の繋がり。家族関係において最重要決定権保持者が、実はそんな自由意思によって育まれていること・・みなさんも忘れないでくださいね!
・・ここの基本事項は『開運』において今後重要になってきます・・
みなさん覚えておいてね~
夫婦は同じ目標を共有する関係。評価・ホメるは『今』を心掛けましょう
- 恋人時代の思い出
- 新婚の誓い
- 子育てへの参入
- 暮らしへの貢献度
- 苦楽の共有
- ・・他人同士だった男女の間に結婚などの様々な共通項目が重なり合い、その一つ一つを超えていこうとした二人三脚の距離の分だけ、二人の仲は堅固なものになっていくはずですよね。
・・言い方を少し変えれば夫婦関係は同じ目標に向かって同じ時代を共に進んでいく「同志」の関係ともいえませんか?
もしもそうであるなら、夫婦の評価は目に見えるお互いの今の努力が評価の対象となっていくはずなんです。・・スポーツのチームや職場の評価に似ていますね・・
- 恋人時代と同じように大切に(し)されているかしら・・
- 結婚時の誓いは守って(守られて)いるかしら・・
- 子育てはできる範囲で夫婦の共同作業だよね・・
- 稼ぎと家事全般・・不公平はないよね・・
- 家庭の維持が1番になってるかしら・・
どうですかみなさん?日常生活の中において夫婦関係を支える評価の座標が「今現在」になっていると感じる場面・・あったりしません?
なるほど~
世代をつなぐ結び目(子)を、現実世界で日々努力しながら支えている結び目・・それが夫婦。
二人三脚だからこそ、歩幅や進むペースを合わせるための日々の労いや気遣いが必要になってくるって事?
うん、ほぼ正解!
実際には未婚状態・シングル家庭等・・たとえ夫婦関係は破綻してても命は繋いでいけるけど、両系譜からの援助や・両系譜そろっての繁栄は望めないよね・・子育てしたどちらかの系譜の血統しか辿れなくなっていくため
そして夫婦の評価は日々の忙しさに忘却させずに、『今』の努力を顧みてあげましょう!お互いにネ!
「○○、今日も一日家庭の切り盛りありがとう!」
「○○、お勤めご苦労様です。」
毎日聞きたいですね!こんな会話・こんなセリフ
まとめ
いかがでしたか?
- 家族は親子と夫婦で構成されている
- 『親子』は『時間軸』の繋がり
- 『夫婦』は『空間軸』の繋がり
- 家族仲の要は『夫婦仲』・評価は『今』が大切
どのような家族構成の中に身を置き、どのようなスタイルの家庭を築いていくにせよ・・
誰かの『子』として生まれ、その人の『子』のまま人生の旅路を進む者・・
誰かの『子』として生まれ、自分の子の『親』となる人生の旅路を進む者・・
みなさんも例外なくこの2つのどちらかに分類されます・・よね?
この記事で・・あるいは前もって・・この当たり前のことに気が付いただけで・・『開運』は成ったも同然です!保証します!!・・かといって何も出しませんよ・・念のため(笑)
どんな家庭環境を築いていくにしても、その選択の最初には必ず『生まれる事』があるはずです。
つまり『子を産み親となる事』は、「新しい世界をこの世の中に誕生させる事」だとも言えませんか?
世界の創造主になるって事?・・アインズ様?
少しオーバーロードだけどイメージとしては間違ってないよ。
その『親となり子を産み遺伝子を後世に伝える事』を安定的に運営して行く場こそ『家族』です。
婚姻を破棄した夫婦にとっては、結納や披露宴は『黒歴史』。シュン
役所への婚姻届けにしたって、再出発を邪魔する足かせにしかならないですよね。
・・しかし様々な衝突を乗り越えて、ともに進む道を選択した夫婦にとって、これらは過去の約束を思い出させる上手なきっかけ、かすがいとなって末永く二人を支えていくはずです。
・・過去と未来の結び目『子』と、現実の世界で広がる結び目『夫婦』の関係を再確認し、みなさまそれぞれの家族運営にあてはめて、合点いく箇所ありましたなら上手にお役立てください。
*お子さんがいらっしゃらないみなさまは『素晴らしい子』として、ご両親にたくさんの親孝行をなさってください。誰かの子であり続けることも立派な生き方ですから♡
家族内で万が一揉め事が起こった時!
親子・夫婦それぞれに違った対処法が存在します。次項では『親子別・夫婦別:家族内の揉め事解消術』を紹介する予定です。