画像説明:【ワシントン・コンセンサス拒絶】メキシコからのHELPを聞きつけるケモノ衆の図
世界が「戦争反対」を叫んでいるのです
メキシコ、米州首脳会議欠席 米「裏庭」影響力低下
【ニューヨーク=平田雄介】メキシコのロペスオブラドール大統領は6日、米ロサンゼルスで同日始まった米州首脳会議を欠席すると発表した。米国が会期中、強権国家のキューバやベネズエラ、ニカラグアを招待しない方針に反発した。AP通信によると、グアテマラやホンジュラス、エルサルバドルの首脳も欠席する可能性がある。米国が長年「裏庭」としてきた中南米地域での影響力低下が表面化した形だ。(~中略~)
ロペスオブラドール氏は6日の会見で「全ての国が招待されない米州首脳会議などあり得ない」と述べ、エブラルド外相を代理で出席させる意向を示した。ロペスオブラドール氏は7月に訪米し、バイデン米大統領と会談するという。
バイデン政権は「政敵を投獄し、不正選挙を行った権威主義国」を招待しないとしており、民主的な秩序を破る政府を将来の会議に参加させないとした2001年の米州首脳会議の宣言に基づく判断という。
米州首脳会議には、米首都ワシントンに本部を置く米州機構(OAS)加盟国のリーダーが集まる。ロペスオブラドール氏はかねてOASを「米国が中南米に介入する道具」とみなしてきた。
一方、中南米諸国は11年、OASに対抗する形でラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)を設立。ロペスオブラドール氏が昨年9月、メキシコ市でCELAC首脳会合を開催した際、招待状には、「(開催目的は)OASを弱める」と記されていた。
この会合で、ロペスオブラドール氏は「CELACは欧州連合(EU)のような共同経済体を目指すべきだ」と宣言し、中国の習近平国家主席は「最大限の支援」をビデオ演説で約束。ロペスオブラドール氏には中国の力をてこに中南米カリブ海地域での米国の影響力を弱め、域内の自律性を高めようとする狙いがあったとされる。今回の米州首脳会議欠席の背景にも「中南米諸国の結束を優先する意図」(外交筋)がありそうだ。
産経新聞(2022/6/8配信記事)
先の米大統領選では、不正の限りを尽くした米民主党「バイデン陣営」。
歴代の米民主党政権は、世界の各地に政変を仕掛け、革命・紛争・戦争をも誘発させました。
現下話題となっているウクライナについても、
- 1994年12月5日・ブダペスト覚書
- 2004年11月22日~・オレンジ革命
- 2013年11月21日~・ユーロマイダン革命
- 2022年2月24日~・ロシアによるウクライナ侵攻
このすべてにアメリカ(彼ら)が積極介入しているのですから、まさに鬼畜。悪魔の所業といったところでしょう。
もちろん、隣国のメキシコに対してだって例外ではありません。
わざわざ麻薬カルテルを応援(資金援助)しメキシコの政治不安を煽っておきながら、米国内で麻薬関連の事件が表ざたになれば「麻薬カルテルをテロ組織に指定する」などの脅し文句を突き付け、メキシコへの内政干渉を繰り返すのですから始末に負えません。
さらに、メキシコとアメリカの国境線で食い止められている中南米出身の移民予備軍についても、当然の様に国際金融筋が糸を引いており、共和党になれば受け入れ反対、民主党になれば受け入れ容認と・・二転三転するアメリカの移民政策に長年翻弄されているのは(中南米からの中継地)メキシコの側なのです。
↓これぞTHE.プロパガンダ。
反トランプを演出する為に壁の建設理由を述べないで、ひたすら両国の交流の妨害として『国境の壁』を紹介しています。
アメリカ外交の破綻=ワシントン・コンセンサスの破綻
そんな中、↑記事中に紹介されたロペスオブラドール大統領は、米州機構(OAS)自体を「米国が中南米に介入する道具」とみなしてきました。
事実、OASに限らず過去にアメリカと経済協議&経済協定を結んだ全ての国家は例外なく格差社会となり、国富を吸い取られ、ボロボロの経済状況に追い込まれていきましたね。
- 円ドル委員会
- プラザ合意
- 対日年次改革要望
- 米韓FTA
- 初期案のTPP
ちなみに世界各国から吸い上げた富は、新たなる悪の組織に積極投資されていきます。
古くはソビエト連邦。現代はシナ。
ウソのような本当の話だけど、アメリカが戦っているとされる”敵役”は、アメリカに憑りついた金融勢力によって作り出されているんだよ。
アメリカは建国の最初期から、すでに国際金融勢力に取り込まれています。
そのためアメリカが絡んだ全ての協議・協定は金融支配、つまり世界中の国家を消滅させ世界をマネーの力で支配するNWO(新世界秩序)に行き着くことになるのです。
その根拠となっているのがいわゆるワシントン・コンセンサス。
ちなみに『ウィキペディア(Wikipedia)』では、そこでの代表的政策を以下の様に説明しています。
ワシントン・コンセンサス(一部抜粋)
1:財政赤字の是正
2:補助金カットなど財政支出の変更
3:税制改革
4:金利の自由化
5:競争力ある為替レート
6:貿易の自由化
7:直接投資の受け入れ促進
8:国営企業の民営化
9:規制緩和
10:所有権法の確立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ワシントン・コンセンサス
ああ・・この考え方って・・
それぞれの国家の事情を徹底的に無視したゴリゴリのグローバリズムだよね?
邪教のカルトだね。
ならばこそ、メキシコ大統領の発した直言「米国が中南米に介入する道具」は、正鵠を射抜いた発言に聞こえてしまうのです。
シナの影
アメリカ外交の矛盾をまざまざと見てきたメキシコからすれば、バイデン政権が牽制する「~政敵を投獄し不正選挙を行った権威主義国うんぬん~」は、ただのブーメランにしか聞こえないはず。
世界中の紛争の黒幕である(アメリカの金融勢力)自国の矛盾を棚上げし、キューバ・ベネズエラ・ニカラグアを強権国家と罵るのですから(中南米諸国にとっては)あきれてものが言えないレベルでしょう。
当然、アメリカに対抗するには各国がまとまり「アメリカに対抗し得る第三極を味方につける」が得策となります。そこに浮上するのが、アメリカと同レベルの嫌われ者国家【シナ】となるのは当然。
メキシコや中南米各国がまとまり、シナの害悪を十分理解したうえでシナにすり寄っているのです。
それはさながら「毒を以て毒を制す」の精神。
アメリカに無抵抗で取り込まれるくらいなら、シナに傾倒する姿勢を見せつける事で『自存自衛』を維持しておきたいとする”苦肉の策”が編み出されるのは自明の理。
歴史的なアメリカ外交の失敗は世界共通の対米(対金融)不信感を招き、かえってシナの世界覇権を逆アシストする皮肉な状況を作り出しているとも言えるのです。
中南米をはじめ、辛うじて国民国家を保っている中堅国家群は・・すでに気付いています。
ワシントン・コンセンサスは国家解体の罠。
アメリカのグローバル勢力に組み込まれるも地獄なら、シナの一帯一路に傾倒するのも地獄。
ならばこそ、どっち付かずの外交努力を駆使し「国益の最大化を図ろう」と目指すのです。
金融支配と日本の現状
過去記事でも再三お伝えしてきたように、アメリカとシナとは金融支配を介し「一心同体」。もはや切り離す事が不可能なレベルで繋がっています。
ワシントン・コンセンサスのグローバリズムも、共産主義下での一帯一路も、その最終目標がルールの一元化・富の総取りであるならば、一周まわって”同じ(双子)”である事は紛れも無き事実。
皮肉にも・・この支配構造からの脱却を目指し戦い抜いているのが悪の権化と見なされている「プーチン大統領指揮下のロシア」だったりするのですから(知らない人々にとっては)驚きモノ。
事実、日本でしきりとプロパガンダされている対ロ制裁についても、積極的なのは(ワシントン・コンセンサスに配慮する)ほぼ西側先進国に限られており、中南米を含むその他の国家は静観か、(シナを仲介役として)対ロシア融和政策へ舵を切る向きもあるほど。
世界の支配構造は今、日本の閉鎖的なメディア・言論空間からは想像もできないレベルで大再編期を迎えているのです。
ところが・・
我が国の立場を申せば、残念ながら久しく両陣営からの「草刈り場」となっているのが現状。
では、「なぜ日本はそれらへの対策・防御・対抗・反撃をやらない・やろうとしないのか?」
失礼な言い回しになって恐縮ですがメキシコでさえ国益を第一にアメリカ(金融)に立ち向かっているのにです。
戦後支配体制・売国奴の暗躍・憲法法律上の縛り等々、原因は多々あろうかとは思いますが、なんといっても戦後の国民の多くが、
- 国の借金の嘘に引っかかり
- 消費税を社会保障費として受け入れ
- 無駄を無くす系の嘘を信じて、緊縮財政に賛同を寄せ
- 国家乗っ取りを呼び込む各種構造改革・規制緩和を黙認し
- 政治家への監視&政治参加を怠ってきたため
「国会議員が、議員生命を懸けてまで”諸悪”と対峙する必要がないから」ではないでしょうか。
むしろ日本を蝕む側の諸悪と結託し、売国に勤しんだ方が甘い汁が吸えるのならば・・こんなぼろい商売は他にありません。
他国でやれば投獄レベルも、日本でやれば改革者・英雄扱い。
米支を中心とした各国との友好・協調路線と、そこから派生する外圧と、メディア発の情報トリミングとが上手くコラボすれば・・どんな売国政策も売国奴も、一瞬にして期待の改革案・優れた指導者に早変わり。
ころりと騙された国民が政治的多数派を占めれば、国家を解体させる如何なる売国策にも対抗できるわけがないのです。
メキシコを見習おう!
物事は、なんでも塩梅。
無論、理想は独自外交路線をもって、力強く日本の国益を世界各国に訴えていくべきです!
しかし、それが現実的に不可能ならば、日本はメキシコの立ち回りを参考に、米支両陣営の弱点を見極め『是々非々』で対処していけばよいのです。
だって・・どっちも日本の”敵”なんだよ。
だったら、どちらかの陣営に加担するより「共倒れ」を狙った方が得策でしょ?
だよね~。
米支の下半身は一心同体。
あいつらを信じて亡国を迎えるなんかまっぴらごめん!!
シナがウザかったらアメリカを利用し、アメリカがウザかったらシナを利用する。
日本がメキシコ外交に見習う点は多いと思うけどな~
まとめ
日本人はいつの昔も清廉潔白、正直者でありたいと願うものです。
しかし、しかし、それは国内だけに、日本人同士だけに通じる美学。
残念ながら世界の外交現場でのそれは、自分自身を縛りつける「お花畑養成ギブス」としてしか機能しません。
不必要な清廉潔白さと、ナイーブな善悪論は、翻って我が国の国益を損なう「外交オンチ」を拗らせてしまいかねません。(笑)
だからこそ是々非々・・恋も味付けも外交も・・なんでも塩梅が肝心なのです。
メキシコのロペスオブラドール大統領の対米外交姿勢は、そんな外交上の当たり前を多くの日本国民に気付かせてくれる、良き模範となったのではないでしょうか?
おしまい。