画像説明:【2015年ガザの様子】国際平和の実現・日本の目覚めが待たれますの図
凄い国があったもんだね~
レバノンを空爆 イスラエル
【エルサレムAFP時事】イスラエル空軍は5日、レバノン南部を空爆した。2日連続でレバノン領内からロケット弾攻撃があり「発射地点および追加的な地点を空爆した」と発表した。
イスラエル軍がレバノン領内を空爆するのは2014年以来7年ぶり。イスラム教シーア派武装組織ヒズボラ系のテレビは、国境から約11キロの町マフムディヤ近郊が攻撃を受けたと報じた。
JIJI.COM(2021/8/6配信記事)
↓下の記事でもすでにお伝えした通り、このイスラエルという国家・・
世界のアスリートが日本に集い、身体の限界をかけた競技を通じ『平和の祭典』を催しているこの時期を”あえて狙うかのように”2方面に空爆を敢行したというのですから驚きです。

かの国の、国家としての思惑は測りかねますが、遠く海を隔てたむこう側とはいえ五輪を開催している日本にとっては「顔に泥を塗られた格好」になったのは紛れも無き事実。
見せかけだけでも世界が”平和への祈り”を説くのなら・・それを乱すいかなる勢力にも等しき裁きを心掛けていかねばならないはずです。
争いを繰り返してきた全ての人類が平和を願うからこそ・・平和に”例外”を設けてはならないのです。
ゴーンが逃げた先・・

レバノン共和国:古代フェニキュア人の故郷
人口:約685万人
その名はフェニキュア語の「白い」を意味するレバンに由来。標高3000Mに達するレバノン山脈の冠雪がそのイメージ。
国旗にあしらわれた『レバノン杉』は、杉の名前を冠していますが実は「マツ科」の植物。
高さは40Mほどに成長し、古代エジプトやメソポタミアによって良質な木材として利用された歴史が伝わっています。
日本人にはなじみの薄い国家ですが、聖書にも数多くの言及がなされる様に同地域の歴史は大変古いものがあるのです。

日本人には「ゴン太郎が逃げた先」、って言った方がイメージしやすいよね!
近代国家としてのレバノンは、1923年フランス支配体制から第二次大戦初期のドイツ軍侵攻がきっかけとなり1943年11月22日正式に独立。

<内戦とイスラエル関係>
国内事情としては、アラブ地域にしては珍しくキリスト教徒率が高く、人口の約40%のキリスト教徒と残りの大多数がイスラム教徒で占められており、その結果、建国以来国政や意見の対立が民族間で激しく、たびたびの内戦勃発の主原因ともなっています。
他方、イスラエルは建国以来レバノン国内に潜伏するPLOやその他のムスリム系ゲリラ組織からの攻撃にさらされ、その殲滅作業の一環としてたびたびレバノン国内に向けてピンポイント爆撃を敢行する等、両国間には常に不穏なる空気が渦巻いています。
イスラエルによる攻撃でとくに有名になったのは、2006年7月12日~9月8日に争われた「イスラエル・ヒズボラ戦争(第二レバノン戦争)」と呼ばれるもので、ヒズボラ側推定500人・イスラエル側119人の死者を数える大紛争となりました。(直接原因:ヒズボラからイスラエルの町々へのロケット攻撃、イスラエル側の死者11人)
余談:日本人におなじみの人物『カルロス・ゴーン』について
ブラジル生まれでブラジル・レバノン・フランスの3カ国の国籍を保有する。
ゴーン元日産自動車会長は数々の事件に関与したとして東京地検によって逮捕。仮釈放状態の身でありながら2019年12月31日、レバノンへ亡命しています。
現在、同地に潜伏しているとされるゴーンに対して、日本政府は2020年1月2日、インターポール(ICPO)経由で、レバノン政府にゴーンの身柄を確保する様に要求が出されています。
紛争は・・別の場所でこっそりと
イスラエルに限らず・・
今後激化するかもしれない世界の紛争は、人々が何かに気をとられているすきを窺うように始められる可能性が高いはずです。
- 国際的な催しの開催時
- 自然災害発生時
- 選挙や政変時
- (示し合わせて)世界多発的に紛争を同時進行させる
ま~るい地球の事です。世界は決して無縁ではありません。
月の引力によってこちら側の潮位があがって見えても、あちら側は同量だけ潮位を下げています。

もちろんイスラエルには抜き差しならない国防面での不安要素があったのでしょう。(たぶん)
しかし、このような理論の乱用が世界中を覆えば、世界は大航海時代に顕著となった覇権主義が跋扈する『欧米主義的中世』へと逆戻りしてしまう事でしょう。
世界に訴える力:「正論」ではなく「力」こそ正義

- 現在の南沙諸島は、海賊に変装した山賊国家によって領有化宣言されています。
- 現在のチベット・ウイグル・内モンゴルの地域は、共産主義の山賊国家によって領土はおろか文化も民族も失いかけています。
- 現在のインド・ミャンマー・ブータン国境には、消しゴムをもった山賊国家が軍隊を派遣し虎視眈々と国境線の架け替えを狙っています。
- 現在の尖閣諸島周辺域には、偽装漁民に扮した山賊国家が我が国の法整備の隙を突くように着々と押し寄せています。
戦わなければ盗られます。
盗られてから泣き言を言っても、誰も相手にしてはくれません。
正論を準備し、相手をねじ伏せ、世界を説得するには、ひとえに『力(軍事力)』を見せつける以外に道はないのです。
平和の祭典にあわせるかのように敢行された2度のイスラエルによる軍事行動は、平和ボケした日本人に「国防の何たるか」を思い出させるように、したたかに、そして着実に、実施されたのでした。
- 私たち日本人はイスラエルの精神を責める側に回るのか?
- 私たち日本人はイスラエルの精神に学ぶ側に回るのか?
- 私たち日本人はイスラエルの精神を沈黙をもって見過ごす側に回るのか?
どちらの選択肢を私たち日本人が選んでいくのか・・日本の近未来が問われている気がしてなりません。

~世界平和の実現に関し、永遠に無縁でいられる国家など存在してはいないのです~
おしまい。