画像説明:【戦争はプロによって引き起こされるんだぞ!】平和教育中のタヌキ一家の図
ロシアの戦略目標とは?
回答:「ロシアの真の戦略目標は『ソビエト連邦の復活』」
正確には、旧ソ連勢力圏を死守する為にNATOの拡大を抑え込む事だと思われます。
「ウクライナ問題を考察2」の中でもご案内したように、ロシアの安全保障は旧ソ連領の回復をもって一先ず達成されるのです。(ただし直接統治する必要はない)
- 「そこに正義は?」
- 「そこに和平は?」
- 「そこに大義は?」
- 「世界がそれを容認できるか?」
そんなナイーブな話はさして重要ではありません。それらは都合よくメディアによって書き換えられるからです。
大切なのはロシア側が打ち出した明確な野心の方であって、プーチン氏は残りの生涯のすべてをかけ「強きロシア帝国(ソ連邦)の復活」という壮大な戦略目標達成の為に、アメリカに巣食ったもう片方の諸悪との戦闘を選択した。と、分析しておる次第です。
ロシア側の要求
3月19日現在、プーチン氏のウクライナ侵攻動機がどのように変化したかは定かではありませんが、開戦当初の戦略的目標は↓これらだったように記憶しています。
- 【ウクライナに対する要求】
- 非武装中立化
- クリミアのロシア領承認
- ルハンスク・ドネツク「両人民共和国」独立の確認
- ゼレンスキー現政権の解体&親ロシア派政権の樹立
- 【NATOに対する要求】
- NATOの拡大を認めない新たな国際条約の締結
- 1997年以降のNATO加盟国からの米軍撤退(武器供与禁止)
- 旧ソ連領に手を出すな(ウクライナ・ジョージアへの介入は敵対行為とみなす)
我が国では箝口令が敷かれているのか(爆笑)、ロシア側からNATOに対する要求はあまり広報されていませんが・・ロシアは↑の戦略目標達成の為に現在進行形で軍事作戦を敢行しています。
今後さらにウクライナ側の抵抗が激しくなり、結果論として戦闘が長期化し首都を含む各都市の占拠が達成された場合は、ロシア側からの更なる要求のつり上げが予想されます。(新たな領土要求・賠償金つり上げ)
ワザと隙を見せロシアを挑発したウクライナ
現在勇猛果敢に立ち向かっているウクライナ国民によるロシア軍への”抵抗”を「無意味だ」などと非難するつもりはありませんし(むしろ今こそ徹底抗戦すべき)、出来る事ならロシアを撃退してほしいとも思っています。
しかし、他方において、素朴な疑問を吐露させてもらえるのならば、ロシア・プーチン側が(多少の誤算はあったものの)用意周到で侵攻を仕掛けたのに対し、ウクライナ・ゼレンスキー政権側は、なんとも無責任で行き当たりばったりな戦端突入だったように思えてしまうのです。
軍事的に絶対に油断が許されないはずのウクライナ側が、どういった理由からか準備・根回しを怠るなど常識的に考えられますでしょうか?(実際はロシア側にあえて隙を見せつつ、NATO提供の最新装備で武装していた事が発覚・もちろん謎の傭兵集団も暗躍中)
至極当然の疑問符に全く回答を見出せないゼレンスキー政権による国家運営(対ロ外交)手腕。
この辺の事情についても(考察2)を参考にしてね!
ロシア側は、特にアメリカ(民主党政権)が画策したゼレンスキー政権にまつわる様々な工作の証拠をつかんでおり、それを数少ない侵攻の大義名分に押し立てウクライナを自陣側へ手繰り寄せようとしている真っ最中なのです。
ロシアが軍事侵攻時期に”今”を選択した理由
【1:ウクライナの地理的条件】
冬季を過ぎてしまうとウクライナの平野部の多くは水浸しになるため、幹線道路を外れての戦車や装甲車での移動は困難となります。まして今年は暖冬の影響で雪解けが早まっているとされ、ロシア軍の進軍が鈍っている一要因とも言われています。(天の恵み。不幸中の幸いです)
【2:ウクライナとNATO側の挑発】
2022年2月10日~20日・ウクライナ国境付近で行われていたロシアとベラルーシによる合同軍事演習は記憶に新しいかと思われますが、実はウクライナ側も同期間中軍事演習を行っていた点については不思議と報道されていませんね。またゼレンスキーさんは軍事緊張が高まる2月14日に、なんと「ウクライナのNATO加盟を目指す」と表明したのです。(結局、日本時間2月24~25日・ロシア軍はウクライナへ軍事侵攻開始)
この発言はロシアに対するあからさまな挑発になったのではないでしょうか?(もちろんNATO側とゼレンスキーさんは仕組んでやってます)
【3:アメリカ中間選挙への影響】
次回の米中間選挙は「2022年11月8日」。
目下の予想では「バイデン民主党が大敗するのではないか?」とされています。(ワロス)
ところが、戦時は非常事態ですので政権交代は不可能。かつ、戦時の選挙は現政権への不利には働かない傾向が高いのです。
ですからロシア側は、バイデン政権への非難がアメリカ全土で巻き起こってもらうために、選挙への影響が最小限に抑えられる「今」を選択した可能性が高いとされています。
【番外:ロシア情報部の裏切り】
未確認情報とお断りしておきますが・・プーチン政権にわざと誤ったウクライナ情勢を報告し、開戦に踏み切らせたロシア情報部の裏切りも指摘されています。
それに関連する話題として、「ロシア連邦保安庁の対外諜報活動部局長らが自宅軟禁中」との報道がなされています。(現時点では続報がまだ入ってきません)
(内部の裏切りによって開戦を早まった可能性も捨てきれませんが)仮に軍事作戦が予定通りであるならば、プーチン氏は中間選挙を前にした全アメリカ人に対し、↓このように訴えたいのではないでしょうか?
おい!
自由とか平和とか言ってるボンクラアメリカ人。
お前のところの民主党系大統領、思い返してみろ!
日本・ベトナム・アフガン・コソボ・イラク・シリア・・彼らが現地で何をやったか知ってんのか?
大空爆+大量虐殺+政権転覆だぞ!
これ以上ロシアの庭先にちょっかい出すな!
いい加減戦争屋を大統領に据えるのはヤメにしてくれ。
- ウクライナに居る私兵の正体を知ってんのか?
- どこから資金が提供されていると思ってんだ?
- オデッサの虐殺を調べてみろ!
- ハンター・バイデンの銀行口座とPCを調べて、ブリズマガスとの繋がりを知ってみろ!
中間選挙後に、アメリカを交渉のできる体制に戻せ!(猶予はあとわずかだ)
↑もちろんこれらは当サイトの憶測コメントです。
・・が、アメリカ社会の腐敗が進み、米民主党系が世界中で戦争(紛争)を誘発してきた点については、近現代の紛争史を少しでも探れば明々白々。(↓動画参照)
ロシア側がこれらを複合的に判断し、
- 「これ以上は反撃に出る!」
- 「米中間選挙が始まるまでには、ウクライナから親米政権を駆逐する!」
と、ウクライナ侵攻を決断したとしても(善悪論は一先ず脇によせ)、無理からぬ事の様に思えてくるのです。
くれぐれも言っときますけど、ロシアを擁護したいわけじゃないんだよ。
ラスボス紹介までの布石だからね♥
予言:世界の戦争はすでに準備されていた
保守論壇の重鎮「馬渕睦夫」氏は、すでに戦争の到来を予言していました。
(DSや多少の陰謀論的な誇張はあるにせよ)知識を持たない多くの人々に戦争危機到来を分かりやすく解説してくれています。
開始48秒あたりからの内容を「是非」ご視聴してみてください。
世界規模で拡散する戦争の多くは、怖ろしい事にすでにオバマ政権後に開始されるはずでした。
その予定をトランプ大統領が辛うじて食い止めていたのです。(トランプさんは世界平和の英雄。事実、彼は戦争を起こさなかった珍しい米大統領です)
怒り狂った(米民主党に巣食った)戦争屋は、ロシアゲート・人種差別・排外主義者など、トランプ氏にまつわる数々のゴシップを仕立て上げ、支持率を落とすキャンペーンを展開し、さらに工作員を用いた不正選挙に手を染め、政権を強引に奪取したのです。(2020年米大統領選挙)
ゴクリ・・
確かにすべてを信じるわけじゃないけど、時系列的にはピッタリな感じだよね~
あとは馬渕氏の解説の通りです。
バイデン氏は彼ら戦争屋の操り人形としてしっかり立ち回っていらっしゃいます。
この暴露話は、過去記事「ウクライナ問題を考察3:アメリカの腐敗が平和を脅かす」のトランプ氏の発言の中にも登場させていますし、無論その事は、それと対峙する「ヒール役に指名されたロシア・プーチン氏」も存分に理解しているところなのです。
アメリカが戦争欲した証拠
当サイトの常連読者様におかれましては、今更解説してみせる必要も無いとは思いますが・・ちょうどこのあたりのこまごまを「スッキリ解説」してくれている動画がありましたのでご案内しておきます。
注:「氏がしでかしたとする婦女に対する○○事件は、冤罪です」
そりゃ~素人目にも
- ユーロ・マイダン革命
- アメリカの腐敗
- ゼレンスキー政権の怪
に着目するだけで「怪しい~」って感じるわけだから、その道の専門家はこれくらいの分析なんて簡単に出来ちゃうんだろうね!
ロシア(プーチン政権)は、なぜウクライナ侵攻を決断してしまったのか?
もうお分かりですね。
回答:『アメリカの挑発(ウクライナのNATO加盟への動き)』
無論、たった一言で要約できるわけはありません。
- ロシアの国益
- ウクライナの政変
- ミンスク(2)合意不履行
- ロシア系住民保護
↑当然これらの要素も複合的に加味された事でしょう。
NATO拡大が及ぼす影響については、勿論、ソ連崩壊当初から世界共通の常識事となっており、アメリカの政治界隈においても常に確認されていました。
例えば、今より約15年前、米元外交官ジョージ・ケナン氏は
- 「NATO拡大は必ず紛争の原因になる」
- 「NATOが軍事同盟であるという事は、仮想敵国は必ずロシアとなる」
と、将来の戦争(紛争)の火種について警告を発してました。
↓動画参照
つまり、近年のNATO拡大と、主に米民主党政権下で起こされたイラク(ISIS)・シリア・ウクライナ等の地域紛争は、ロシアに対する明確な挑発行為となったわけで、その延長線上にはプーチン氏の失脚を見据えた『罠』さえもが仕掛けられていたのです。
これでもまだ・・
- 「ロシアだけが悪だ!」
- 「どんな理屈を述べても軍事行動を起こした側が悪だ!」
- 「ロシアは北方領土を返還していないから悪だ!」(⇇これはその通り♥)
- 「よくわからんがウクライナが困っているから、困らせた側が悪だ!」
↑この様にしか切り返せぬのならば・・誠に残念ですが、今後確実に発生する「第二第三のウクライナ危機」(次回紹介予定のラスボス)には、立ち向かえないのかもしれません。
繰り返し申し上げておきます。
我が国の報道を聞き及ぶにつけても、なぜ”敵”はこうもわかりやすく目印(マーカー)が付けられているのでしょうか?
信用のかけらもないオールドメディアが、こぞって一方方向を指しているのですよ?
本能レベルで不思議に思いませんか?
事は”ロシア憎し”だけでは収まらないのです。
それでは以降は次回・・ウクライナ問題を考察6へ
おしまい。