画像説明:【カネで雇われたプロ】だからこそ”何でも”やるんですよね?
義勇兵とは?
野球やサッカーがどれだけ上手かろうが、報酬を手に入れられぬ者はプロとは呼ばれませんし、「立てばシャクヤク、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の様な美女がいらっしゃっても、女優やアイドルやモデル業でもなければ、知る者にとってのみの”街に咲く高嶺の花”に留まるのでしょう。
広い広い世の中です。
どの様な分野にもプロを凌駕するほどの実力・博識・容姿を兼ね備えた者はいます・・が、そこにサラリーが発生するしないで『プロとアマ』の間には決定的な違いがあるものです。
それでは記事の本題、兵士についてはどうでしょう?
ちなみに義勇兵について、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では以下の様に定義しています。
義勇兵(ぎゆうへい、英: military volunteer)は、正規軍に所属せず、金銭的見返りを求めずに自発的に戦闘に参加した戦闘員を指す。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』・義勇兵
そりゃ~義勇って言ってんだもん。
命を賭したボランティアの究極形態をイメージするよね。
イメージって大切なんですね
「日本人義勇兵が死亡」 ウクライナ東部戦線で戦闘中
ロシア軍の侵攻が続くウクライナ東部での戦闘で、日本人義勇兵の男性1人が死亡したことが11日、分かった。ウクライナ軍関係者が日本人の姓名に言及した上で、「われわれの戦友が戦闘中に死亡した」と時事通信に述べた。松野博一官房長官も同日午前の記者会見で、戦闘に参加していた20代の邦人男性が現地時間9日に死亡したと語った。ロシアのウクライナ侵攻による日本人の死者は初めてとみられる。(~中略~)
ロシアが2月に侵攻を始めた後、義勇兵に参加した外国人の国籍は58カ国に上るとされる。ウクライナのゼレンスキー大統領は「国際義勇軍」の参加を世界に呼び掛け、クレバ外相は3月初めの時点で約2万人が志願したと語っていた。
ウクライナで日本人義勇兵が死亡したとの情報はインターネット交流サイト(SNS)上で出回った。日本政府はウクライナ全土に退避勧告を出し、渡航を中止するよう求めている。日本人の義勇兵参加は、刑法が定める「私戦予備・陰謀罪」に問われる可能性がある。(時事)
日本経済新聞(2022年11月11日配信記事)
11月9日、日本国が渡航禁止地域に指定しているウクライナで死亡が確認された日本人がいらっしゃったそうです。
ところが・・
報道では、その方の身分を「いわゆる義勇兵」と紹介しているのです。
~いわゆる~とは、どういう意味なのでしょう?
カネで雇われた兵士=傭兵
あくまでも海外の事例に照らし合わせ、在ウクライナ兵の構成員を蓋然性の高い順に推測すれば、必然的に『傭兵』の存在を連想しないわけにはいきません。
すでに過去記事にても紹介していますが、現下のウクライナには世界各地から集められたテロリストまがいの荒くれ物が集っているそうです。
彼らは、英米を中心とした民間傭兵会社に在籍しており、
- 日給換算=約2000ドル(約23万円)
- 月給換算=約6万ドル(約700万)
結構なカネで雇われた傭兵なのです。
ちなみに、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では傭兵を以下の様に説明しています。
傭兵(ようへい、英: mercenary)は、金銭などの利益により雇われ、直接に利害関係の無い戦争に参加する兵またはその集団である。
「傭」という漢字が常用漢字および新聞漢字表に含まれないため、一部の新聞等の報道では「雇い兵」と表記される[1]。
傭兵は現代でも存在しており、民間軍事会社のような新しい形態の傭兵も登場している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』・傭兵
どうです?
前出の義勇兵の説明と比較すると一目瞭然。傭兵は「金銭などの利益により雇われた兵」と定義できます。
つまり、(日本人)義勇兵と傭兵とを区別する決定打は
- 紛争当事国籍か部外国籍か
- 無償か有償か
↑2点に集約されていますね!
ここで疑問に思えるのが「いわゆる義勇兵」なる言葉の意味についてで、報道に触れた多くの方々は、「ウクライナを守るため義勇兵として無償で闘った日本人」との印象を持たれたかもしれませんが・・勿論そのように断定するのは早計というもの。
実際、日本の法律面でも3点の疑問点が出てきます。
- 他国の義勇兵となる事が認められているのか?
- 他国企業の傭兵となる事が認められているのか?
- 他国での戦闘結果(傷害・殺人)は日本の法律に触れないのか?
”いわゆる本人”にどのような(参戦)動機があろうとも、そもそも日本の法体系に触法していないのか?(私戦予備・陰謀罪)という疑問符は付き従う訳で・・さらに、大前提となる有償無償問題を加味すれば、単なる傭兵(場合によっては犯罪者)を、無償の奉仕者の如くミスリードする為に、ワザと義勇兵と報道している可能性だって捨てきれなくなります。
松野官房もおっしゃっているように「避難勧告地域に指定されているウクライナ」への渡航自体がそもそも大問題じゃない?
ろくに邦人救出できない法体系があるのは、長く日本人やったら常識として知ってるはずだよね?
それでもわざわざウクライナへ出向いているって、相当な動機が無ければやらないはず・・
だよな~
この辺の事情をすべて濁してしまってるのが「いわゆる」って言葉なんだよ。
もしかしたら・・すでに報道はいろいろと知っているのではないでしょうか?
もしかしたら・・誰かに「そう報道しろ」と、依頼されているのではないでしょうか?
むか~しむか~し、某アイドルが「(アイドルは)イメージが大切よ~、清く、正しく、う~つ~くし~く~」なる歌詞を披露していましたが・・なるほど、イメージ戦略は処々においても正鵠を射るプロパガンダの王道なのかもしれませんね。
続報が待たれます。(・∀・)ニヤニヤ
『日本人傭兵』だけが『義勇兵』と呼ばれる事にも・・
今回の事件のみをあれこれと掘り下げても詮無き事。
問題の本質は、(例えば)主に金銭目的で外国人傭兵になった者をいわゆる義勇兵と報道し続ける事で、多くの国民に「ウクライナ加担」「戦争参加」への精神的ハードルを下げる結果を招き、さらにそれを意図して報道する作為まで加味すると、参戦を煽っている可能性すら危惧される点なのです。
仮の話で恐縮ですが・・
今後、諸外国では単なる自己責任型職業の傭兵を、日本においてだけ義勇兵としてミスリードする報道が横行したとすれば、皮肉にも国家の交戦権をアメリカによって取り上げられた9条をもつ日本国民が、海外の戦場では義勇兵という名の傭兵として大活躍する日がやってくるようになるのかもしれないのです。
~いわゆる義勇兵~なる言葉には、世にも奇妙な意図が潜んでいるのかもしれません。
以上、
「仮にも”報道”を名乗るのなら、言葉の”定義”くらいはしっかりしてもらいたい」と思えた、ウクライナにまつわる時事ネタ紹介でした。
おしまい。
みなさんの周りにはいないと思いますが・・偽りのヒーローを目指す成人中二病もどきがいらっしゃいましたら、そっと注意してあげて下さい。
「♪よ~く考えよ~、命は一つだよ~」ってね♥