お悔やみ申し上げます
プーチン氏沈黙破る、プリゴジン氏遺族らに哀悼の意表明
[モスクワ 24日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は24日、民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗した自家用ジェット機が墜落し乗員全員が死亡したとされる事件後初めて沈黙を破り、プリゴジン氏の遺族らに「心から哀悼の意を表したい」と述べた。
ロシア非常事態省によると、モスクワからサンクトペテルブルクに向かっていたジェット機は23日、モスクワ北西のトベリ州で墜落。ロシア航空当局は、プリゴジン氏と同氏の右腕であるドミトリー・ウトキン氏を含む乗客7人と乗組員3人が事故機に搭乗していたと確認した。生存者はいないもよう。(~中略~)
事故の原因を巡り憶測が飛び交う中、米政府当局者2人はロイターに対し、まだ情報の精査が行われているものの、米国はロシア国内から発射された地対空ミサイルが同機を撃墜した公算が大きいとみていると、明らかにした。
一方、米国防総省は24日、地対空ミサイルによる同機撃墜を示唆する情報は今のところないと発表した。
ロシアのメディア、バザによると、捜査当局は機内に1─2つの爆弾が仕掛けられていた可能性があるという説に注目しているという。
墜落を目撃したある住民はロイターに対し「爆発音か、ドンという音が聞こえ、見上げると白い煙が見えた」と語り、その後ジェット機が「片方の翼を失い、片翼で滑るように落ちていった」と説明した。
Reuters(2023年8月25日配信記事)
推理の時間です
プリゴジン氏事故死の動機(事故以外の可能性)を列挙すると以下の通りとなります。
- プーチン首謀者説
- プーチン以外のロシア勢力説
- 英米ウ勢力説
- 金融勢力説
- その他の怨恨説(個人的な恨み等)
また、↑伊藤貫氏関連の過去記事でもお伝えしているように、現在の米政府&国務省と米国防省は対立しており、ロ・ウ戦争についても徹底継続を主張するバイデン政権にNOを突き付けているのが国防省。
その事はReuters記事にも如実に表れており、プリゴジン氏が巻き込まれた事故分析でも、米政府当局者2人は「ロシアからの地対空ミサイル説」を唱えているにもかかわらず、米国防総省は即座に「地対空ミサイルによる同機撃墜を示唆する情報は今のところない」と正反対の発表しています。
是が非でも犯人をロシア(プーチン)にしておこうと画策する米政府&国務省に対し、下手な憶測を拗らせ悪戯に戦火の拡大を招かぬよう、十分な証拠をもって事故分析に努めようとする米国防省。
このあたりにも戦争ビジネスに対する明確な立場の違いが現れているようです。
で?で?
タヌさんはどんな犯人分析してんの?
俺は過去記事で2023年6月ワグネル反乱動機を以下の確率で推測していたから、一応、それに準じた推測をしておくよ。
ワグネル反乱動機推測
- 10%:金融に買収された本物の反乱未遂
- 20%:ロシア軍部による(本来はワグネルに提供されるはずの)武装品その他の横流し、金銭横領への反発・告発(要求のエスカレート)
- 20%:ロシア政府によるワグネル解体・吸収策への反対行動(直談判)
- 50%:↑動機を複合的にチャンポン
って事は、
必ずしもプーチン大統領が犯人だとは思っていないって事だね?
プーチン大統領側の動機は十分。
だけど・・この時期にあれだけ派手にやらかすメリットがあるかといわれると、ちょっと疑問も出てくるよな~。
まして動機の面で言えば、
- 「プリゴジン氏を焚き付けワグネル反乱を内側から手引きした反乱分子による暗殺説」
- 「反乱をプリゴジン氏に依頼した金融筋からの口封じ説」
- 「反ロシア・反プーチン世論を盛り上げるための英米ウ特殊部隊による暗殺説」
↑も完全に0%って見積もるわけにはいかないし・・今のところ続報待ちが正解なんじゃないのかな~。
なるほどね~
そう考えると、プーチン大統領と同様に金融や英米側にも暗殺のメリットは浮かんでくるもんね。
国王になり損ねた野望の徒
どこかの対談で・・
伊藤貫氏が『ワグネル反乱』について意見を求められた折、確かこのようなコメントを残していたように記憶しています。
「あいつ(プリゴジン氏)はあの歳ですでに莫大な財産を手に入れている。普通なら余生を悠々自適に送るはずだが、今回の戦争を機に、本人は国盗りゲームでもやっているつもりなのだろう。噂ではウクライナ東部4州を併合できたのはワグネルの活躍があったからだとして、同地域の国王(州知事?)をモスクワに無心していたとまで言われている。スラブ民族の存亡をかけて金融勢力と戦うプーチン氏とは、戦略レベルでも哲学レベルでも全く比較にもならない人物である(英雄視するなどもっての外)」(要約)・・と。
確かに・・
金で雇われた『傭兵』なんぞが『英雄』になれるわけもなく、ましてや傭兵を組織する親玉がどこかの国の『国王』を目指すなど、おこがましいを通り越してもはや喜劇のレベル。
ぶっちゃけ、大国を抜きに各方面から煙たがられ、公私に恨みを買っていた可能性は捨てきれませんね。
以上、
プリゴジン氏死亡に繋がったプライベートジェット墜落事故にについては、すでに様々な方面から憶測が飛び交っています。
犠牲になられた方々への哀悼の意を表すとともに、今後、事件の真相究明がなされていく事を願っております。
おしまい。