ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金総書記が会談
少し古い話題(2023年9月13日)ですが、我が国にとって重要な勢力圏の変化がありましたのでお伝えしておきます。
金総書記とプーチン大統領が4年ぶり会談 軍事協力の「可能性」を協議
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が13日午後、ロシア極東アムール州のボストチヌイ宇宙基地で会談した。軍事協力の「可能性」について話し合ったと、プーチン氏は明らかにした。ロシア政府は協力を得る見返りとして、北朝鮮の人工衛星開発を支援する意向を示している。
アメリカは今回の会談について、ロシアがウクライナ侵攻で使う武器を北朝鮮から購入するのが目的だと主張している。ロシアと北朝鮮はこれを否定している。(~中略~)
アジア・ソサエティー政策研究所のローリー・ダニエルズ氏は、今回の会談について、国際的な制裁によって、両国が「さらなる処罰を恐れることなく取引できる」「ファイアウォール」が生まれたことを示していると述べた。
「厳しい制裁下にある国家同士が一緒に押し込まれれば押し込まれるほど、アメリカは根底にある対立を解決するために制裁を利用できなくなる」
一方で、この状況には北朝鮮にとってのリスクがないわけではないと、韓国の梨花女子大学の朴元坤(パク・ウォンゴン)教授は指摘する。
ウクライナでロシアが北朝鮮の兵器を使用したことを示す何らかの証拠が出てくれば、「北朝鮮はNATO(北大西洋条約機構)加盟国全体を敵に回し、追加制裁を誘発することになりかねない」からだという。
BBCNEWSjapan(2023年9月13日 更新 2023年9月14日)
日本の大手メディアと違い、比較的まともな分析をするBBCでさえこれです。
ロシアと北朝鮮が急接近している動機を、①制裁逃れや②武器供与や③人工衛星開発ばかりに求めていますが・・その程度の分析では事の本質など到底とらえられるはずが無いのです。
今回の首脳会談には、もっと別の重大なる動機が隠されています。
北朝鮮、アメリカ(ウォール街)からの親離れを宣言!
歴史的事実として、
朝鮮戦争自体が、アメリカ(ウォール街)が極東地域の覇権を維持するために仕向けた”お芝居”である事が分かれば「北朝鮮の生みの親はアメリカ(ウォール街)である」と喝破できるはず。
ご存知の方も多いかとは思いますが、1949年10月1日に建国したシナ共産党でさえアメリカ(ウォール街)が全面バックアップで下地をセッティングしていたわけですから・・
「いわんや北朝鮮をや」なのです。
そんな北朝鮮が、このほどロシアと手を組み親であるアメリカ(ウォール街)から独立しようというのですから、より丁寧な状況分析を徹底しなければなりません。
日本を中心としたアメリカの属国では、ロ北首脳会談について「ロシアは国際社会に戻れないだろう」とか「ロシア大苦戦」とか「ロシアの敗北は秒読み段階」とかの希望的観測(プロパガンダ)が横行いていますが、現実のロ・ウ戦争はロシア圧勝であり、NATOが束になってもかなわないロシアに引き寄せられる北朝鮮の思惑を全く語ろうともせず、ただ「負け組がくっついている」とか「世界の迷惑国家が連帯して何ができる」と、斜め上の分析ばかりを盲信しているのですから、当サイトといたしましては「現実を直視できていないのはアメリカやその属国連中なのでは?」とツッコミを入れずにはいられないのですよ。
北朝鮮を動かした動機
北朝鮮がアメリカ(ウォール街)からの離脱(親離れ)を決断した背景を推測すれば・・
- アメリカ(ウォール街)の腐敗が極限状態
- アメリカ(ウォール街)がロシアに敗北している事実
- 新しい”親”として頼もしく見えるロシアの国力(魅力)
- NWO・新世界秩序構想が拒否され、各国がそれぞれに尊重し合う新秩序が求められている
- 北朝鮮独立にとって好都合
↑動機が浮かんできます。
実際、北朝鮮はこれまでのようにCIAやMI6やモサド等の下請けとして
- 偽札つくったり
- マネロンやったり
- 破壊工作したり
- 各国から人々を拉致したり
↑しながら『物乞い外交』するのはもうコリゴリなのでしょう。
そろそろ「まともな国家になりたい」と願っていたとしても不思議な事ではありません。
第一、
長年の親であったアメリカ(ウォール街)は、戦後から一貫して他国にクーデターや戦争を吹っ掛け保護国や同盟国ですらぶっ潰して来たのですから、
- 「イラクのフセイン大統領にはなりたくない」
- 「シリアのカダフィー大佐にはなりたくない」
- 「第二のウクライナを引き受けるのは御免だ」
↑のように北朝鮮(金総書記)が感じたとしても無理からぬ事なのです。
あの北朝鮮ですら事程左様に危機感を募らせているのですから、大日本帝国を引き継ぐ我が国だってうかうかしてはいられません。
- 「9条があれば大丈夫」
- 「金融支配の何が悪い」
- 「アメリカの属国でも案外やっていける」
↑こんな調子では、あと数十年以内に世界中の地図から『日本国』の名称が消去されてしまうでしょう。
=北には何もないが核と独立精神だけはある=
=日本には何もかもがそろっているが核と主権と独立精神は無し=
ほとんどすべてにおいて学ぶべきものが何一つない北朝鮮ですが、こと『金王朝』(独立)を保ち続けたいとする熱意だけは目を見張るものがあります。
- ロシアとともに進む未来を選択した北朝鮮
- ロシアとは絶縁しアメリカに盲従するだけの日本
- 他国に頼ることなく国家独立を急げと訴える当サイト住人
さてさて・・我が国が進むべき真の正解ルートは?
我が国を巻き込む計画の【極東有事】(代理戦争)を回避する為にも、急ピッチで進められる世界的な脱アメリカ・脱金融・脱グローバリズムの潮流を正確に見極め、国家の行く末をみんなで考えてまいりましょうよ。
おしまい。
みなさ~ん。
北朝鮮の存在意義については↓過去記事で紹介していま~す。
しっかり復習しておいてね!