画像説明:【迷子の子猫・・あなたのお家は?】日本政府に置き去りにされた存在を気づかうケモノ衆の図
お前たちが先に退避してどうする!
在アフガン日本大使館はタリバン兵による首都カブール制圧(8月15日)をもって閉鎖され、職員12名は全員イギリス軍の支援を受け、8月17日にはアラブ首長国連邦(UAE)へと退避したそうです。
日本政府は邦人救助目的の緊急措置として自衛隊機派遣を決定
アフガン退避、時間との闘い 安全確保、対象者選定どこまで―自衛隊機派遣・政府
混迷を深めるアフガニスタンからの米軍撤退期限が今月末に迫り、航空自衛隊機を使った邦人らの退避も時間との闘いとなる。政府はイスラム主義組織タリバンが包囲するアフガンの首都カブールの国際空港からの移送に着手するが、防衛省幹部は「米軍が空港を管理し、安全が確保された間にどれだけの人員を移送できるのか。ロジを含め非常に厳しいオペレーションになる」と話した。
政府は22日、カブールの空港の状況を調査するため外務、防衛両省の情報収集チームを順次派遣。自衛隊に派遣命令が出たのは23日正午すぎで、その約6時間後に空自輸送機の第1陣が離陸する異例の慌ただしさだった。
政府内では当初、民間機や他国機を使う案もあったが、与党から「自国民の保護を他国に依存するのか」との指摘もあり、自衛隊派遣を検討。空港は法的要件を満たすだけの安全が確保されていると判断した。(以下略)
JIJI.COM(2021/8/26配信記事)
一部”有害野党”の反対意見はありましたが・・
政府は自衛隊法84条4項を基に8月23日、アフガンに取り残された邦人救助目的の自衛隊機派遣を決定。
空自のC-130輸送機は日本時間の25日、アフガンの(南東部)隣国、パキスタン・イスラマバードの空港に到着しました。
その結果は御覧の通り
米軍のアフガン完全撤退が8月末の残り数日と迫った状況下、期待の自衛隊機は(26日)現地カブール空港に到着することは出来ましたが、肝心の邦人救助は未だ達成されていないそうです。
自衛隊機がカブールに 退避希望者は空港へたどり着けず
アフガニスタンに残る国際機関で働く日本人や日本大使館の現地スタッフらを、隣国パキスタンの首都イスラマバードに運ぶため自衛隊のC2輸送機が日本時間25日夜に現地を発った。カブール空港に到着したが、退避を求める人たちが空港に着いておらず、退避希望者を運び出すことはできなかったことが政府関係者の話でわかった。(~中略~)
政府はイスラマバードを拠点にし、カブールの空港との間をピストン輸送することを計画。退避の主な対象は、国際機関で働く「若干名」の日本人のほか、大使館と国際協力機構(JICA)の現地スタッフら。その家族も含めると計数百人規模とみられている。退避を希望するスタッフらは自力で空港まで移動する必要があり、実際に空港までたどりつけるかが課題となっている。
朝日新聞digital(2021/8/26配信記事)
それもそのはずですよね。
海外にあって在地邦人の最後の頼みの綱となるはずの『大使館員(外務省職員)』が、自衛隊機到着の9日も前の、8月17日には全員UAEに退避済みなのですから、取り残された邦人を救うはずの情報共有・避難経路についての誘導作業などは不可能だったことでしょう。
各国の報道やSNS情報を紐解くまでもなく、現地カブール周辺の混迷具合は危機迫るものが伝えられていました。
そのような環境下においてさえ、当該外務省職員は(おそらく政府・省の方針・決定により)邦人救助には目もくれず国外退避を決め込んだのでした。
戦前から一貫して無能の集まりと揶揄される同省ですので、現地に職員が残っていたところで何の役に立っていたかは疑問符がついてしまいますが、少なくとも現地に取り残された邦人各位にとっては当面の心の拠り所となったでしょうし、日本政府筋にとっても(タリバン等)現地勢力との交渉や、情報収集には役だったのではないかと思われます。
いずれにしてもこの一件は、今後海外での政変や事件災害に邦人が巻き込まれた場合、究極的な部分では「日本政府(外務省)は日本人を見殺しにしかねない」といった力強いメッセージを国内外に発してしまった事になるのではないでしょうか。
雑談
自衛隊機が中継地としているパキスタンって・・シナの数少ない友好国にして、タリバンの拠点がある国だよね?
そこから離陸したら・・情報筒抜けだろうね~
「○時○分・jpn・Air Force・目的地カブール・離陸」って・・
さらに現地に取り残された邦人はどの様な手段でカブール空港まで移動してくるんだろうな?
大使館員が居ないんだから当然空港までの誘導はおろか「〇日〇時に○○に集合」とか知らされていたのかな~?
新聞記事にもある通り、避難希望者が実際には空港に集合できない状況になっていると考えていた方がよさそうだな。
じゃ~自衛隊機派遣は無駄に終わるって事?
現地に取り残された日本人・・全員無事救助されればいいんだけど・・
今後の展望
「邦人救出活動」
現場レベルでの単なる情報共有不足であったり、手続き上の混乱ならばいずれ解消されるでしょうが・・万が一、在地勢力(タリバン等)の妨害や邪なる思惑が合わさっている場合は少し厄介な事になる気がします。
つまり、在地勢力(タリバン等)にとって海外の人命はまたとない”人質”として利用価値が高く見えているはずです。
特にある種の交渉材料(金銭・物資)を提示してでも人命救助を最優先しようとする先進国家からの在留人は、やすやすとアフガン国外に退去させたくない存在に映るはずです。
暴走化した末端兵士による強行については考慮出来ませんが、少なくとも今後の外交への影響を意識した『(仮称)タリバン臨時政府』からすれば、彼らは略奪等の対象とはならず、むしろ緩い軟禁状態としてアフガン国内に継続してとどまってもらいたい存在に思えるはずですから、日本政府筋が民間人の人命救助を優先するのなら・・
ひとまず現地大使館を復活させ、それと引き換えに希望する邦人を国外退去させる、という方法が最もタリバンを刺激せず、かつ迅速なる交渉(回答)が導き出せるのではないでしょうか?
タリバンの意思はコロコロ変わります!
だって・・後ろにはシナが控えているんですもの・・ぶっちゃけシナとパキスタン国内のタリバンと直接交渉したほうが邦人救出は早いのかもしれませんね。(暴露)
まとめ
自衛隊機は残念ながら法律上、米軍支配下のカブール空港以外へと展開することは出来ません。
現代社会・・グローバル化が叫ばれるようになって久しいはずの昨今ですが、日本の”有事”に対する法体系や自国民保護の観点を見渡せば、いつ如何なる場所においても日本人の生命と財産を守り抜くといった『国家の根幹』は、まさに豆腐のような脆弱なシステム(占領憲法)上に立脚していることをまざまざと思い知らされます。
今回のアフガン在留邦人救助のための自衛隊機派遣決定においても、あろうことか与党内においてさえ「他国の軍に救出を依頼してはどうか?」、などのトンデモ発言が飛び出していたとか・・
しかし、考えてみれば憲法が国を守らないと謡う以上、政府が国民を本気で守ろうとしないのはある意味当然の事なのかもしれません。
私たち日本人は良くも悪くも自由民主主義の国家に生きています。
システム上、我々有権者こそが国柄を選択できるようになっているのですから、昨今の国家の体たらくのすべてを政府への罵声に転嫁する事はやめるべきです。
- GHQが敷いた憲法が悪い?
- 国が悪い?
- 政府が悪い?
- 外務省が悪い?
いいえ、民主主義国家がしでかした諸々の全責任は・・有権者たる私たち一般国民にこそあるのです。
悲観してばかりじゃいられません。
少しづつでも前を向いて、日本を良くしていきましょう!
明日を信じて羽ばたこうとする子供たちの未来のためにも・・
おしまい。
注1:最新情報。英軍がタリバンによるアフガン国内の空港攻撃を警告し、併せて米情報筋からはISISのアフガン流入が警告されています。首都周辺では自爆テロを含む複数の人命を伴う事件までもが起こっているとされ、現地の治安は予断を許さない状況が続いています。
注2:米国防総省発表:爆弾攻撃によりアメリカ兵に複数人に及ぶ死傷者。(27日午前6時加筆)
すべての在アフガン邦人と自衛隊の方々のご健勝と早期の帰国をお祈りしております。
おまけ
外務省がデタラメなのは今に始まった事ではありません。
敵勢力に真っ先に協力した論功行賞(ご褒美)からでしょうか・・戦後からは不自然なほど総理を排出したり出世コースの省庁としてその悪名を轟かせています。(当サイトの単なる感想)
ですので今回のアフガンに取り残された邦人救助を放棄し、真っ先に国外脱出に及んだ外務省職員(省の方針)を記念し、過去記事を置いておこうと思います。
興味のある方はこちらまでお出かけください。
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