背景画像説明:京都市智積院所蔵。国宝。旧祥雲寺障壁画の「楓図」 紙本金地著色、4面(長谷川等伯、1592年頃)
【為政者ほど銭を使って見せるんじゃぞ!】美術品に触れながら日本の景気回復のイメージトレーニングに勤しむタヌキたちの図
太閤様。今回もご助言よろしくお願いいたします。
良きかな良きかな。
太閤様、早速ではございますが・・われらが暮らす現在の日本の状況は以下のように推移すると予想されています。
我が国では、少子高齢化が急速に進展した結果、2008年をピークに総人口が減少に転じており、人口減少時代を迎えている。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、2050年には日本の総人口は1億人を下回ることが予測されている。
総務省 (引用:2020/11/11)
これについての見解をお聞かせください。
ワシは乱世を生き抜いたのじゃぞ、もそっと骨のある問を用意できぬのか?
何もワシが自ら答える理由も無かろう・・そこにおるそなたの子に問うてみようぞ。
そうじゃぞ・・ちとお主たちに質問するが・・よいかのう。(ニコニコ)
「あるところにそれは美しい花々が咲き、色とりどりの蝶が舞うお花畑があったそうな。ところがじゃ、ある時期を境にして花は枯れ、蝶はみるみると姿を消していったらしい・・」さて、それはなぜじゃと思うかのう?
う~ん・・火山の噴火とか気候が急に変わっちゃったとかかな~?
へんな病気にかかったか、悪い虫がたくさん出てきたんじゃないの?
そうじゃのう。ワシもそのように考えるじゃろう。
じゃが、そのどれにも答えが無いとしたら・・何とする?
わかるかのう?(笑)
あ!悪い人たちに踏み荒らされたとか?
何か建てようとしてて、邪魔だったのかな~花園が?
うむ!なかなかに見事な回答。
では最後の質問じゃ。
「みんなの大切なお花畑を荒らす悪いやつらがいたとして、そやつらはみんなにばれないように悪事をやり遂げるためにはどのような方法を思いつくかのう?」
ちと難しいが、考えてくれぬかのう?(笑)
泥棒みたいにこそこそする!
嘘をつく?
あっぱれ!正解じゃ。
よくぞ解いてくれたのう(ニコニコ)
のちほどお寧々に云うて「姫の着物」をとらそうぞ。
情報戦を制す秘訣と政治の見定め方
太閤様・・
きゃつらは「憲法・法律」を武器に紳士然として日本から富や人口・・それに国土まで奪って行こうとしております。
また現代版の「乱破・素破(メディア)」を使い民衆を正しい情報に辿り着かぬよう扇動・撹乱しておりますが・・これらへの対策は如何様に・・
毛利殿(毛利元就)や安房守(真田昌幸)はまさに権謀術策の使い手・・
かの者たちの鬼神のごとき知略にくらぶれば、おぬしらの時代の猪口才な小細工など・・へそで茶を沸かすようなものじゃて・・ふぉっふぉっふぉ
おじさん・・笑ってばかりじゃわかんないよ~~
すまぬすまぬ。
では話の本題、そちらに扇動・撹乱に打ち勝つ必勝法と、為政者の良し悪しを判断する物差しを授けようぞ。
タヌキよ・・例の注釈を用意せよ。
かしこまってございます。
こうして言われてみると、当たり前の事ばかりな気がします。
特に政治家の出自や家族構成・一族を含めた財産開示は絶対にやってもらいたい事だと思います。
なかなか聡明な奥方じゃのう。
計略を跳ね返すは、まさに当たり前を広く認識し・当たり前を再確認する事じゃからのう。
そうなのですか?
扇動・計略の極意は、相手の力を利用することにこその神髄があるのじゃ。
考えてもみよ・・
大が山(泰山)のようにして動かねば、計略などの小手先は跳ね返されてしまうものじゃ!
じゃから、崩すのじゃ!
偽りの情報・嘘の羅列で大多数の者を混乱させてのう。
相手が疑心暗鬼を拗らせまんまと計略に引っかかってくれれば(自分の力で勝手に動いてくれれば)上出来、よしんばことごとく見破られたとしても大いなる時間稼ぎ(遅滞作戦)には十分じゃったろうて・・
流言飛語に惑わされておる間は、大胆な作戦には打って出られぬからのう(笑)
バテレン共がつくった【占領憲法破棄】がいちいち頓挫し、永久に進まぬがごときは、まさに戦後より張り巡らされた計略が功を奏しておるとも言えるのではないかのう?
ということは・・日本のメディアと戦後からの支配の構造(支配者)は・・裏側では協力関係にあるという事ですか?
それは最早周知の事実じゃ・・驚く事でもない。
問題はのう・・
それに慣れてしまった日ノ本の皆々が、「真綿で首を締めるがごとき政策」を前に、無抵抗のまま流されておる事そのものが、度し難き所業なのじゃが・・わかっておるのかのう・・
はは~。
その方面の周知活動は不肖タヌキめにお任せあれで御座候・・
で、あるか!
ではそなたに命じようぞ。
敵が張り巡らす姦計の類を皆の衆が撥ね退けられる様導け!
・・しかと申し置くぞ。
もったいなきお言葉・・タヌキのしっぽにかけまして御役目を全うしていく所存にございます。
人口の推移と所得の推移のみを注視。その他の要因はとりあえず無視せよ!
日ノ本に暮らす皆の衆よ・・
国を見るは以下の2点で十分じゃぞ。
①人々が増えておるか(人口増加・人口維持)
②十分な蓄えをもって暮らしておるか(実質賃金の上昇)
これ以外の所業はひとまず後回しじゃ。
物事を複雑に捉えるは、かえって、敵の計略にはまり易くなるでのう・・
時に物事は単純明快に捉えるがよかろう!
これが長く維持される世は『治世』・・これから離れるほどに『乱世』になっておると心得よ!
汝の世の為政者共が、どのような理由をこねくり回そうともこの2点に揺らぎがあるのならそれは「悪政を振り返らせぬようにする計略」であると心得よ。
はは~~
不肖タヌキ、この肉球に命じまして太閤様のご助言を体現していく所存にございます。
良きかな・・。
では・・そろそろ暇の時間じゃ。
秀次と高野にて将棋を指さねばならぬでのう・・
ワシが犯した過ちも・・小さな噂と、我が子のかわいさが所以であった・・
皆の衆よ、一時の疎遠やわだかまりがあっても、みな帝の赤子じゃ・・仲よう暮らしてゆくのじゃぞ・・
・・太閤様・・
タヌキの子らと先にも述べたが、花園を荒らす輩どもは・・
①盗人のごとく・・
②嘘をつき・・
③時に聖人君主のごとく・・
お主らが引き継いだ日ノ本の富を容赦なく奪い取るために忍び寄ってくるでの・・。
これが臭いを嗅ぎつけたなら・・真っ先に扇動・計略の類を疑ってくれよ!
然らば・・タヌキや。
日ノ本の皆々にもよろしゅう伝えおく事・・相申し付けたぞ!
そちの、子らと奥方にもよろしゅうのう・・
うるうる・・・
太閤様・・なにわの事・・お任せあれで・・御座候
タヌキ一家と、ネズと、ここに集いし皆々で・・皇室を盛り立て、立派に日ノ本の御旗を掲げて御覧にいれまする。
・・だからタヌさん・・
おれっち達だけじゃ足りないって・・
何で出来もしない約束をするの・・
し~~!
ネズのにーちゃん「し~」なのよ。
と~ちゃんが妄想を膨らませてしゃべっている時はそっとしておいてあげてよ・・
ボケ狸が定期的に時代錯誤を繰り返すのは、「化かしの極意」なんだって。
妖力をため込んでいる最中なんだよ。
ま~考えてみれば人間界だって、福岡県の大川市みたいな「人間国宝」がよく憑依させているから・・
タヌさんだってぎりぎりセーフだよね・・
おしまい
全3回の後記・・読み飛ばしOKよ
全3回にわたって【太閤に聞く経世済民と治世の極意】と題し、豊臣秀吉公(太閤)に登場いただいた趣旨は・・折しも『都構想』なる売国計画が、太閤のお膝元「大坂」で繰り広げられたことが一番の理由でした。
そしてみなさんもご存知のように、戦国の世に太平をもたらした太閤は、日本の歴史上でも突出した民想いの名君で、為政者の鑑『経世済民』をその生涯を通じて示してくれたように思えたからでした。
ああ・・今の為政者が「太閤の爪の垢ほどの知恵」を持ったなら・・・
一介の足軽から身を起こし、天下に太平をもたらす関白・太閤にまで出世するのですから、彼の駆け抜けた英雄譚の軌跡は誰にもまねできるものではないでしょう。
今風に表現するなら・・<最底辺(足軽)⇒中間管理職(足軽頭)⇒大企業部長(部将)⇒地方支社代表(城持ち大名)⇒地域方面最高責任者(中国方面総司令官)⇒大企業会長(織田家より独立・羽柴・豊臣氏へ)⇒国家企業群連盟最高責任者(天下人)>・・こんな感じでしょうか?
下克上の世の中とはいえ、未だ権門はびこる中世にあって太閤はすべての階級に足をとどめ、すべての階級の気苦労と涙ぐましい生活のリアルを体現してきたことでしょう。
だからこそ太閤が思い描いた日ノ本の先は・・思いやりがあり・陽気で、豪快で、絢爛豪華で、気前の良い印象に満ちているように感じます。
もちろんすべての物事には限界があるのもまた事実です。
「日本史上最高の出世頭でさえ、一代でできる事は限られている」
「最高の英傑ですら、その生涯の中に致命的な誤りを犯してしまう」
伴天連追放令や朝鮮出兵などは、列強の影を見た中世ならではの外交手腕に満ち満ちた、積極的な対策だったのですが・・その辺はまた別の機会にでも・・
また余談ではありますが、タヌキの考える「豊臣氏の滅亡要因」は・・やはり第一に「秀次への仕置き」であったように思えます。
内外に世継ぎを触れ回っておきながら「捨・のちの豊臣秀頼」が誕生したことをきっかけに、それまでの英傑としての判断力をすべてかなぐり捨てるがごとき暴挙に出てしまうのです。『豊臣秀次』(⏎WIKI)・・ああ、残念・・
その後の歴史はみなさんのご承知の通りです。
徳川氏にまんまと天下を掠め取られ、秀頼公は大阪城とともに滅び、豊臣家は滅亡。
太閤は墓さえ暴かれ、家康の手によって神の位から引きずり降ろされてしまいました。(のち明治天皇の勅命により神社は再興)。『豊国神社』(⏎WIKI)
タヌキは江戸時代が嫌いです。歴史は大好物なのですが徳川を好きになれないというか・・家康的な考え方が嫌いです。
家康は人質生活が長かったせいか、質素倹約を美徳としており・・
我慢強く、粘り強い、一人の個人としてみれば素晴らしい気質の持ち主だったことでしょう。
しかし、だからでしょうか・・彼が天下人として敷き詰めた太平はひとえに「徳川氏繁栄の為」。この一点に集約されているように見受けられるのです。
参勤交代・各種夫役の負担・隠密によるお家騒動あら捜し・・このような、現代にも通じる陰湿さは「家康由来の気質」に思えてならないのです。
もしも豊臣の時代が続いていたならば・・
もしかしたら・・日本人はもっと豪快で、もっと愉快で、何に対しても好奇心旺盛で挑戦的で・・身分の上も下も無く『祭』に興じられる爽快さがあったのではないかと・・そう思わずにはいられません。
歴史のタラレバを拗らせてみても詮無きことですが・・少なくとも太閤の世が続いていれば『鎖国政策』のような馬鹿な真似はとることなく、叡智あふれる日本人の目をふさぐがごとき政策が回避できていたと思うにつけても・・大東亜戦争敗北の遠因は、まさに江戸幕府(徳川家康)にあったように思えてなりません。
だからこそ、絶対阻止したかった『大阪都構想』
犬政策・享保の改革・寛政の改革・・知っている人は知っている、江戸幕府による経済の締め付け改革。
時の公卿や商人の日記を見ると「ぼろっかすにこき下ろされた改革」の正体は・・経済活動を武士(素人)による(質素倹約的)思い付きで一方的に締め付けるだけの愚策(現在の緊縮財政に通じるでたらめな考え方)。
結局、庶民があたら混乱を見ただけの笑い話なんです・・しってた?。
太閤の世なら、そのような考え自体が無かったのでは・・そう思えてなりませんでした。
だって・・『江戸は人質(家康)の精神が幕府の方針』で、『大坂は黄金の茶室(太閤)の精神が方針』になっていくわけでしょ!
みなさんはどちらの世の中を歓迎し、またどちらのほうが「それまでの日本人の気質」を代表していると思います?
ってことで、歴史好きのタヌキにしてみれば・・太閤ゆかりの
『大坂だけはけち臭い所業は許さん!!』
『カジノはマネロンと犯罪の温床』
『都になるわけでもない!』
『同和利権を自民から持って行った人って・・おたくにいませんか?』
民想いで、大坂の都市基盤を整備した太閤がこの惨劇をみていたら・・きっと怒るんだろうな~
・・ってな感じで眺めていました。
注:そもそも歴史的にいって「大坂」が「江戸」に負けている事の方が異常なのです!
後の東京が帝都として栄えた事は脇においても・・ここまでの経済格差が生まれるはずはないのです。
大阪のみなさん、もっともっと地域の歴史に自信を持ってくださいネ!
今後の私たちは・・
偽りの『自虐史観』を敷き詰められた戦後日本も、料理屋でたまたま恋愛に落ちる料理屋組合の元締めの弁護士風情が掲げる『都構想』も・・そして、偽りの財政問題を根拠とした『消費への罰則(消費税増税)』も・・
日本の富を奪おうとする、敵がめぐらせた扇動・計略ならば・・
ご先祖様から引き継いだ日本に感謝し、国土に感謝し、天皇・皇室への尊崇の念を逞しく、そして日本国民同士が広く協力し合えたなら・・
売国に対する大方の免疫は確保されたも同然!!
あとは冷静になって・・
すべてを真正面から眺め、物事を常識をもって単純に考えるだけで、私たちの周りに張り巡らされた、これら悪の呪文は瞬く間に解けていくように感じられるのです。
人は、複雑な問題に直面した時ほど冷静になって立ち止まり、物事を単純化して捉えなおした方が、案外成功を掴めたりするものです。
友情も・・恋愛も・・人間関係も・・火中から一歩引いて眺めた方が解決しやすかったりしますよね。
太閤がその生涯において唯一犯した失敗の遠因は・・我が子可愛さが故だったのです。
『豊臣が栄えるに・・同族を減らしてはならぬ!』という基本中の基本を太閤が忘れなければ・・
豊臣家は存続し、今頃は日本の首都は「京」か「大阪」で・・大東亜戦争も回避できていたのかもしれませんね・・
*太閤はその勢力基盤に反し、一族・親類が極端に少なかった。
私たちの世も同じです
情報化社会の海原を器用に渡っているように見えて・・実は複雑怪奇な情報に踊らされているのでは・・
残留農薬や添加物を多く含んだ食品の摂取が・・のちの大病を誘発するように・・
多大なる情報量は・・その一つ一つは下らない事柄でもその蓄積を放置しておけば、諸々の判断力を鈍らせるには十分な効果があることでしょう。
山登りの初心者が心掛ける事・・荷物を持ち過ぎず、無理ない目標を設定し、そして無事に帰ってくる事。
日本国民がこれを徹底するだけで、どんな売国扇動・計略も跳ね返していけるでしょう!
太閤の我が子愛が生んだ、ただ唯一のほころび・・私たちも愛する祖国が掠め取られないように頑張ってまいりましょう!
扇動・計略を跳ね返す極意。
上手な為政者の見定め方。
治世と乱世の違い。
我ら日本人の英雄にして最高峰の民政家『豊臣秀吉公(太閤)』の英雄譚をお借りしまして、今日の我が国にはびこる諸問題解決の糸口を探ってみました。
みなさま、お付き合いありがとうございました。
ともに頑張ってまいりましょう。