画像説明:【迷宮への入り口】分かりやすさを求める声も無駄にしてはなりません・・と思うケモノ衆の図
保守票の行き先
【第26回参議院議員通常選挙】での保守票は、大きく分けて4方面の投票先を選択したのだと思われます。
- 1:自民党内の保守系議員へ投票する
- 2:参政党に投票する
- 3:参政党以外のその他の保守系政党に投票する
- 4:対抗馬を勝たせないための消極的理由から支持政党以外に投票する&投票を棄権する
俺っちとタヌさんは、選挙区で4
比例で3の投票パターンになったよね!
そうならざるを得なかったよな・・
でも、知り合いは選挙区で4、比例で1:自民党内の保守系議員、2:参政党に投票した方が多かったわよ。
全国的に見ても、その投票行動が多かったのかもね。
ちなみに、もっと保守陣営が上手にまとまれば保守票が分裂せずに効率よく当選者を出せたんじゃない?
有権者側からすればそれが理想。
だけどな、結党の1から始めたコア層からすれば、党の理念や目指す方向性が大衆迎合化すると、自分たちの存在意義を見失ってしまう危機感を募らせちゃうんだよ。
だから左派と違い、保守の旗手政党はなかなかに誕生しずらいんだよな・・
だったら、「選挙戦だけの共闘、選挙後に分裂」って訳にはいかないの?
それは野党迎合「小沢式」な!
結局、それに手を染めたって尻つぼみ、どうせ保守票が協力してもまだまだ「少数票」。
参政党やN国でさえ1議席獲得がやっとなんだから、とても分け合う程の議席なんか確保できないさ。
って事は、保守の受け皿の一本化は・・
「夢のまた夢」って事なんだね?
今のところはな。
ただし、希望が無いわけではないんだよ。
今後『参政党』などの政党要件を満たした政党が、幾度かの選挙を経て複数議席を獲得する様になれば、他の保守政党に秋波を送れるようになるかもしれないんだよ。
「比例1議席と引き換えに入党していただけませんか?」っとな。
なるほど・・それなら可能性はありそうだけど、随分と時間がかかる作業なんじゃない?
そりゃ~当然!
戦後日本を担う政権与党からして結党の精神だけはひたすら反故し続け、それでも尚国民側から選択されてきたんだから、今更日本政治の自浄作用を期待しても無駄。
ましてや、そんな伏魔殿に弱小政党が1から切り込んで「保守補完勢力」を生み出すなんてのはほぼ不可能。・・実際、取り組もうとすれば途方もない資金と時間と労力と民意を必要とするはずさ!
注:自民党が長年政権与党でいられたのは占領体制維持・GHQの意向です。国民にその他の選択肢が無かったのですから致し方ありません。
そんな調子で間に合うの?
シナ朝鮮の脅威は目の前よ!?
金融支配に対してもどうやって対抗するのよ!?ムッキ~~~
こらこら、俺に八つ当たりするなよ。
民主主義ってのは、それだけ時間がかかるんだよ。
- 国民が目覚め⇒
- 主体性をもって行動を起こし⇒
- 政党や政治家を応援し⇒
- 国益や個々人の利益を守っていく
地道だけど、これ以外の方法は与えられていないのさ。
戦後80年が間近に迫って尚、次世代を守り抜くための課題解決を徹底的に放棄してきたのです。
【戦後レジーム】の蔓延は、日本社会に様々な弊害を作り出し、属国支配体制は着々と固定化されています。
夏休みの宿題をやらなかったワンパク小学生ではないのですから・・(笑)
国民各位が賢く大人になり、常識的な判断力を身に着けていかねばなりませんね。
保守系野党の限界と今後の課題
【第26回参議院議員通常選挙】、気になる保守系野党の気になる比例得票を覗いてみましょう!
- 日本第一党:109,081票(0.2%)
- 新党くにもり:77,861票(0.1%)
- 維新政党新風:65,107票(0.1%)
ちなみに参政党は1,768,349票(3.33%)獲得しており、同じ保守系でも他党を圧倒しています。
そして今回参院選での比例最低当選ラインは967,113票でした。
と、いう事は・・各党は全国比例の参議院選で確実に1議席獲得するためには「100万票」を目指す必要があるんですよね~。
は?
全然ダメダメじゃん!
3党すべて合計したって約25万票・・とてもじゃないけど国政に挑戦していいレベルじゃないよね??
いやいや、挑戦はイイんだよ、挑戦はな。
ただな、戦略性をもって国政に出ないと、選挙戦での「ノイジーマイノリティー」と見なされて有権者に”逆に”警戒されちゃうかもしれないんだよな~
確かに・・
3党合計でもこの程度なら、自民党内の貴重な保守系議員さんの得票を奪っちゃったり、維新や国民民主といった外野をアシストする結果にもなりかねないわよね?
じゃ~、保守系野党がやるべき改善策ってどこにあるの?
このままじゃ議席獲得はおろか保守全体から「邪魔者扱い」されちゃうかもしれないね。
ま、選挙戦の演説に特化していえば・・
お願いする姿勢・丁寧に端的に伝えようとする姿勢が「他党と比べると」少ない気がしたんだよな~
求む!:選挙対策の見直しを
本記事を書くために各党それぞれ複数のSNS・YouTube動画などを見比べましたが、保守系政党の主張ほど・まじめで・真剣で・必死で・正論ばかりが述べられており、対する、すでに「政党要件」を満たした既存政党などは、(国民を愚弄する様な)元アイドル・芸人・俳優など、候補者自身に話題性(固定票)のある人選を多用しており、肝心の主義主張も・改革・痛み・緊張感・憲法死守・平和を守れ・暮らしを守れなど、具体性に欠ける割にスローガンとしては耳障りの良い「言葉」が連呼されているように感じました。
- 保守系政党の主張⇒「聞けば正論多し、されど複雑」
- その他政党の主張⇒「聞けば矛盾多し、されど簡単」
正直、選挙が始まる前から「勝負ありだったんだろうな・・」と、思えてなりませんでした。
実質賃金が軒並み低下し、若者層・高齢者層の貧困化が進み、共働きでさえ子育てがギリギリの世帯が増えている世にあって、選挙期間中に街宣車の上から滔々と語られる「正論」に・・誰が立ち止まってまで耳を傾けるというのでしょうか?
選挙カー・候補者のまわりには、大方予定動員された熱烈な支持者や、たまたま通りかかった暇を持て余した通行人が集って見えるのが関の山。
とてもとても支持が広がっていくような印象は感じられませんでした。
もちろん、だからと言って「選挙街宣が無駄」とか「選挙に出るな」とか言いたいわけではありません。
チリも積もればなんとやらで、~十代の初恋の様に~たまたま通りかかった通行人の心を貫く神演説が清き1票に変化することだってあるのでしょう。
しかし、大局を見据えた戦略眼があれば、それが如何に雲をつかむような空論であるかは見抜いておかねばなりません。
事実、日本のメディアはスクラムを組んで、保守系の政党ほどスクリーンに映し出す事を拒み続けます。1議席を獲得した参政党でさえ「議席獲得が決定的だ」と、新聞紙上などで報じられてやっと(アリバイ作りの様に)話題として取り上げられたほど。
当然、当選見込みのない「その他一同」については、既存メディアは今後とも徹底的に無視を決めこむ事でしょう。
従来のやり方のままでは「偶然の出会い」・「運命の初恋」だって生まれる可能性は限りなく0%。費用対効果的にもさして旨味を持たない内輪だけの盛り上がりに終始してしまうのかもしれませんね。
以上の懸念事項を念頭に置きつつ提言すれば・・
(政党要件を満たしていない弱小保守政党ほど)街宣活動の見直しは急務であり、場合によっては街宣活動それ自体について「もはや無用の長物なのでは?」と、割り切るのも一つの選択肢なのかもしれませんね?
も・ち・ろ・ん!
街宣を減少(廃止)することで浮かせた諸経費を、勉強会・SNS・ネット宣伝戦に回すのは言うまでも無い事だよ♥
海外の事例に学ぼう!
海外と比較し、軒並み供託金条件が高めに設定されている日本ですから候補者擁立に慎重になるのは当然で、選挙運動にもなるべく低予算化を心掛けたいものです。
実は、日本の選挙でおなじみの街宣カーなどは世界では少数派、むしろ先進国家では唯一と言っていいほどの稀な選挙活動だったりするのです。
例えば、ノルウェーなどは市中に「選挙小屋」なる雑談するスペースが各所に設けられ、そこでは各党のパンフレットが置かれ、誰もが自由に出入りしながら「投票先に迷った市民が互いに情報交換したり、政策を見比べたり」するスペースとして積極活用されています。(日本では不可能)
もちろん選挙全体の雰囲気やイメージも「お祭り」で、各党のイメージカラー・グッズやキャラクターが街中を彩り、各党が準備したチェス会場・フードコート・無農薬野菜の無料配布などが有権者の投票行動を掻き立てているそうです。(日本では不可能)
もちろん肝心の投票率も良好で、日本の平均50%前後と比較すると、ノルウェーは2013年国政選挙だと78.2%もの圧倒的な政治参加率をたたき出しているのだとか・・いやはや、民主主義とはかくあるべきだと考えさせられてしまいます。
無論、飲食類や物品の提供は日本の選管法に触れてしまうのでNGなのは理解しています。しかし、こと街宣カーを多用した『公害レベルの爆音演説』については、常識的視点から「本当に有効な選挙活動なのだろうか?」「本当に有権者に好印象を与えているのだろうか?」との考察は、是非ともやってもらいたく思います。
少し大胆な予想となって恐縮ですが、近未来の日本の選挙は確実に変わっていくのではないでしょうか。
- 「選挙期間だけの街頭演説や街宣カーなどは無用の長物と化していきます」
- 「SNS空間・YouTube等の動画サービス空間を制する政党が劇的に躍進します」
- 「世代・趣味・趣向・経済・安保・・より細分化・専門家された党是・公約が求められます」
事実、参政党さんやN国さんの躍進の影には↑に特化した戦略と、細分化されたニーズに耳を傾ける謙虚さ(丁寧さ)があったからこそ1議席と言えども獲得できたのだろうと思えてなりませんし、あの自民党比例区で得票トップを獲得したのが、「表現の自由を守る!」と誰にとってもわかりやすい信条を掲げた漫画家の新人【赤松健】氏(528,029票)だったのは注目に値します。
なんとも現代選挙の等身大を反映した、なんとも皮肉な結果をもたらした【参政党・N国党・赤松氏】の事例について・・保守系野党ほど負け惜しみをグッとこらえて、この現実をこそ謙虚に受け止めるべきだと思えてならないのです。
「正論」だけでは、選挙戦に勝てません
「正論」は最後の最後に達成すればいいじゃない!
- ロシアがドンパチやったって・・
- シナが尖閣を脅かしたって・・
- 北がミサイル発射したって・・
- 米が戦争ビジネス全開したって・・
- 岸田政権が重税・重負担を求めたって・・
- 物価高・エネルギー高が押し寄せたって・・
【暴露話】や【NHK】や【マンガ・アニメ】や【元アイドル】や【元芸人】や【元俳優】や【元アナウンサー】や【元新聞記者】などが余裕で勝ってしまうのが今の日本なんですよ?
例え、消去法と言えども「アイドル」が選択されるのには、それなりの理由があるのです。
仕事を放棄したような絶望の既存政党に失望すればするほど、せめて「ある分野に特化した突破力」に希望を託したいと考える有権者が現れたとしても、それはあ・た・り・ま・え・なんだと思います。
保守系の野党ほどこの現実を謙虚に受け止め、
- より丁寧に
- より端的に
- より頻度よく
平時よりSNS・インターネット空間を巧みに利用しながら党是・公約を説明し、今後、より細分化されるであろう有権者側からの小さなニーズを聞き取り、その一つでも”現実的”に叶えるように汗をかく必要があるのではないでしょうか。
まとめ
保守系が大道の正論として掲げる、
- 国体護持
- 国防安全保障
- 戦後レジームからの脱却
- 伝統文化の尊重
- 移民政策反対
- 経済・現代通貨の真実
などは、最後の最後に”チョコン”と付け足すだけでOK。
正論分野の説明・問題提起ほど・・より遠慮深く、より慎重に、有権者各位に訴えかけるべき案件。
今後の選挙戦は、事前活動段階でほぼ勝敗は決して来るはずです。ですから、実際の選挙自体はノルウェーの様に投票率をUPさせる「お祭り・ごあいさつ」程度にシフトさせていくべきなのではないでしょうか。(要法改正)
以上、
~有権者は冷静に見抜いているのです~
正論分野ほど、動かしがたい戦後レジームが横たわっており、残念ながら何一つ実績を持たないパッと出の政党如きに、それらの解決を託せる案件でない事を。
- 頑張れ!日本第一党
- 頑張れ!新党くにもり
- 頑張れ!維新政党新風
結局、正論に根拠を与え正論を叶える為には、実績の積み重ね以外に回り道は無いのだろう・・と、結んでおきます。
おしまい。
保守系野党の候補者とスタッフの皆様、お疲れさまでした。
護国の想いを強くお持ちでしょうが、民意との二人三脚を置き去りにしてはなりません。
焦らず、一歩一歩、着実に日本をより良い道に導いてまいりましょう!