画像説明:【ロシア≒ソ連?】日本人の多くはロシアの後ろにソ連国旗を重ね合わせている・・と思うケモノ衆の図
同盟は、「好き嫌い」ではなく「利害関係」で結ぶものです
歴史を学べば明らかなように、
- 同盟は、互いの”友好”(好き嫌い)の上に成り立つわけではありません。
- 同盟は、互いの”国益”(利害関係)の上に成り立ちます。
例えば、1689年9月7日・ロシアと清朝の『ネルチンスク条約』は利害関係で締結された同盟の典型例と言えそうです。
【概要】
1600年代の中頃に差し掛かると、肥大化する(のちの帝政)ロシアは、極東地域(黒竜江・満州周辺)に勢力拡大を目論んで進出するようになりました。それに危機を感じ始めた清朝(女真族)側は度々討伐軍を差し向けるようになり、小規模の戦闘を経て同地域の緊張は一気に高まっていきます。
両国は、無用な衝突を避けようと互いに使節団を派遣し和平交渉を繰り返します。
当時のロシア側は、馬賊(山賊・盗賊団)の乱入被害防止、および清朝政府と安定的な貿易を望んでいる事を訴え、対する清朝側も、満州経営に不安要素がある事、および『ジュンガル戦争(1687~1759年)』に手こずり始めた内情をロシア側に理解させる事に成功します。
ここに両国の利害は完全一致。
ロシア・ピョートル1世と清朝・康熙帝が対等関係で、国境線を「黒竜江(アムール川)~外興安嶺(スタノヴォイ山脈)」にて確定させます。
1689年ネルチンスク条約締結。
以後、両国は国名こそ変化させつつもこの不可侵線を守り、こんにちに続くロ支国境線を引き継ぐことになっていくのです。
めでたしめでたし。
そりゃそ~だよね。
互いに国力・戦力が拮抗していたり、利害が一致するからこそ様々な交渉が可能な訳で、「仲良しになったら戦争が無くなる」とかの発想は、戦後日本にしか通用しない幻想だよね♥
うんだ、うんだ。
ちなみに、日本ではかなり誤解されているけど・・
ロシアとシナ地域、歴史的に仲が悪いからね。
いまでもロシア人の大半はシナ人を信用していないんだよ。
付け入るスキはあると思うんだけどな~
日ロ同盟が日本に及ぼすメリット・デメリット
前項【日ロの未来を考える4:日ロ同盟こそ日本独立への近道】でも記述した通り、我が国が独立を勝ち取るためには「日ロ友好」は絶対条件で、早期の「日ロ同盟」こそ最良のシナリオと言えます。
日ロ同盟が日本に及ぼすメリット
日ロ同盟がもたらす代表的なメリットについては前項でも紹介している為、↓に簡単箇条書きを置いておきます。
いや~夢の様な恩恵の数々。
安倍元首相がプーチンさんと交渉を重ねた理由が分かるよね。
もちろん、ロシア側にも日ロ同盟は多くの恩恵をもたらします。
うんうん。
そりゃ~ロシア側だって日本との友好関係樹立は恩恵の方が多いだろうね。
日ロ同盟が日本に及ぼすデメリット
日ロ同盟が日ロ双方にもたらすデメリットは、実質的にはほぼありません。
少なくとも善良なる両国民の間には存在していません。
では、どこにあるかと言えば皮肉にも日本の政財界にこそ存在しています。
日本を属国固定することで恩恵を受けていた売国奴連中にとっては、日本の自立に繋がる日ロ同盟は・・まさに”悪夢”。
これまで、米支の利益確保に邁進した政治家・政治組織(55年体制・自民党政治)にとっては、その罪一等が暴かれ、軌道修正を余儀なくされるため日ロ友好ですら歓迎できないでしょうし、戦後レジーム体制維持に協力してきたその他の勢力(官僚・政商・大手メディア・左翼言論人・御用学者・大学教授など)にとっても、これまた長年推し進めた政策や主義主張が否定される事に繋がり、最悪(占領維持に協力する代わりに特権を与えられた)戦後既得権益すらも手放さなければならないとあっては、何としても日ロ同盟だけは回避しておきたいと考えるはず。
つまり、アメリカやシナや朝鮮は無論、国内の売国奴連中にとっても日ロ同盟は完全なるデメリット。
だからこそ・・
日本国内では、ロ・ウ戦争でより顕著となった対ロシア敵視策や戦時プロパガンダが大合唱されているのではないでしょうか?
占領体制より厄介:対ロシア国民感情
本来なら「日本側の国民感情が許しさえすれば」、日ロ同盟交渉に何らの不安要素・妨害要素はありません。
ってか、
せめて、隣国であり核大国ロシアとの国交正常化くらいは、(アメリカからの妨害があったにせよ)さっさとやっておかねばいけないレベルだったのです。
しかし・・
現状の日本政府は、おろかにもアメリカ民主党政権の操り人形として、ウクライナ問題を口実に「対ロ経済制裁」(実質的な対ロシア参戦行為)へと舵を切っていますね。
GHQが仕込んだWGIPと、ロシア(ソ連)敵視策。そして現代の『戦時プロパガンダ』に引っかかった圧倒的”民意”を背景として、日ロ友好とは真逆の日ロ敵対へ・・。
国民の圧倒的多数は、
本当にこのままで国家の独立が達成されると思っているのでしょうか?
まさか、国家の舵取りを「好き嫌い」や「戦争反対」や「G7的お友達論」などの得体の知れない感情論で語っているのでしょうか?
【ロ・ウ戦争のプロパガンダ】
外交の基本は国益確保。
「○○友好」は国益が確保されたのちに語られる言葉であって、「○○友好」そのものを外交と語るのなら、それは我が国側からの売国(利敵行為)があった事を示しているだけでしょうに。
”外交”を”友好”と認識する、昨今の政治潮流・国民感情の蒙昧さに警鐘を鳴らしつつ訴えたいのは国益確保の精神。
当サイト住人なんぞは、国益を考えれば考えるほど日ロ友好(日ロ同盟)以外思いつかないレベルなので、もしかしたら日本の多数派から見ると異端者として認識されているのかもしれませんが・・
何と言っても国家独立に向けた最良にして最短外交ルートこそは
日ロ友好⇒日ロ国交正常化⇒日ロ同盟樹立です。
無論、↑の達成確率は日本国民の覚醒度合いと”同等”でしょうから、当サイトの悪だくみとしても日本の世論喚起(ロシアへの誤解を解く)に注力している訳なのです。(・∀・)ニヤニヤ
まとめ
『ネルチンスク条約』に学ぶ『日ロ同盟』。
- 同盟は、互いの”国益”の上に成り立つ
- 日ロ同盟は両国ともにメリットが大きい
【日ロの未来を考える3:日ロ友好を妨害する勢力】でも説明しておりますが、日ロ友好を妨害するプロパガンダの裏側には”様々な思惑”がひしめき合っている事を日本国民の多くが自覚せねばなりません。
=国益の”終着点”をどこに持っていくのか?=
国家独立を念頭に、もっともっと真剣に議論されるべきだと思うのです。
~そんな嬉しい未来がやって来ることを信じて~
おしまい。